ドラッグレースシーンの本場アメリカに触発された!? 2000PS/1470Nm級のGT-R【東京オートサロン2022】

■スリックタイヤを履くドラッグマシン、目指すはゼロヨン=7秒台!

ドラッグレースシーンの本場アメリカで2000PS級のGT-Rが活躍しているのに対して、GT-Rの生まれ故郷である日本では、ウルトラハイパフォーマンスモデルが少なかったという想いから作られたモンスターGT-R。

ちなみに、アメリカには3000PSというGT-Rも存在するそう。

CREWCH★2000馬力R35
「CREWCH★2000馬力R35」のエクステリア

手がけたのは三重県のCREWCH(クルウチ)で、軽トラからスポーツカーまでという守備範囲の広さが特徴のショップです。この「CREWCH★2000馬力R35」は、0-400m加速(ゼロヨン)は、7秒台を目指すというモンスター級となっています。

チューニングは、オイル循環をドライサンプ化しているのをはじめ、プレシジョンのPT7275タービン(×2)、ケルフォード社製のカムシャフト、ダイヤモンドエンジニアリングのピストン、マンリーおよびブライアントのコンロッドなどの濃い内容になっています。

CREWCH★2000馬力R35
「CREWCH★2000馬力R35」のエンジンルーム

2000PSのウルトラハイパワーに耐えるべく、ミッションはネコ・コーポレーションの強化ミッション、クラッチはドットソン製特注の13枚プレートが使われています。

強力な駆動力を路面に伝えるタイヤは、フロントがM&H、リヤがミッキートンプソンで、もちろんDRAGスリックタイヤを履いています。

CREWCH★2000馬力R35
「CREWCH★2000馬力R35」のスリックタイヤ

こちらも当然ながら公道は走行できませんが、2000PSの加速とはどんな世界なのでしょうか。なお、日本でも「スーパードラッグフェスティバル」などのドラッグレースが開催されています。

CREWCH★2000馬力R35
「CREWCH★2000馬力R35」のリヤビュー

(文・写真/塚田 勝弘

【車輌データ】

出展者名:CREWCH★クルウチ

出展車両名:CREWCH★2000馬力R35/ベース車両:日産GT-R(2008年)/エンジン型式:VR38DETT/排気量:3800cc/トルク:1471.005Nm/チューニング内容&使用パーツ:ドライサンプ仕様/プレシジョン・PT7275x2タービン/ケルフォード・カム(IN292度/EX306度)/ダイヤモンド・ピストン/マンリー・コンロッド/ブライアント・コンロッド/マフラー:フロントバンパーサイド出し/EXマニホールド:オリジナル/ミッション:ネコ・コーポレーション強化ミッション/クラッチ:ドットソン特注13枚プレート/デフ:Z33用/エアロキット名:トラストワイドボディキッド/エスプリリヤウイング/ボディカラー:マッドブラック/ドレスアップ内容 &使用パーツ:ドライカーボン(トランク・ルーフ・ボンネット・フェンダー・ドア/シート:ドライカーボンシート/メーター:モーテック/内装系そのほか:NOS/サスキット名:オリジナルボックス純正改国政サスペンション/スプリング:R35前期純正/ブレーキ:フロント純正/リヤ:Z33用/タイヤ:前 M&H/後 ミッキートンプソン/タイヤサイズ:前 28.0×10-18 後 28.0×10.5-15/そのほかチューニング:アルファパフォーマンス・サージタンク/モーテックM150/リニーパワースロットル

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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