トヨタFT-86市販モデルに見えるTOYOTA 2000GTの面影はコレ!

以前に『FT-86に隠された「あのクルマ」のモチーフとは!?』で触れましたが、2009年の東京モーターショーでデビューしたFT-86が後に海外ショーでFT-86Ⅱに移行した際に一転してボディフォルムの抑揚が強くなり、前後フェンダー部のフレアが強調されたのは記憶に新しいところ。サイドウインドウのグラフィックもポルシェ ケイマン如く、後傾ルーフに変化していました。

ポルシェ ケイマン(画像ストレッチ版)

そして今回、海外のFT-86ファンサイトがスクープした販売店向けトレーニング・マニュアルに掲載されている市販車を見ると、FT-86Ⅱから特にリヤ廻りが大幅に変更されており、今度はどことなく後姿に1967年デビューの「トヨタ2000GTの面影」が感じられるようになりました。

実際、販売店向けマニュアルの中にも「新しさの中に伝統が息づく、普遍的な造形を追及したウインドウグラフィック」と題して、「トヨタ2000GT」との比較が掲載されています。 斜め後方から見た姿にそのニュアンスが漂っているのがお判りでしょうか?

ルーフ中央部を空力に有利な凹形状にした通称「パゴダルーフ」やテールランプ内レイアウト、ホイールアーチ上で大きくうねるリヤフェンダー、2本の縦型バンパー意匠などがそうです。

一方フロントビューに於いても上方に盛り上がったホイールアーチ部やフードへかけて下降する面作りなどにかなり似通ったニュアンスが見受けられます。これらを見ていると、何やらこのクルマのネーミングが実は「ハチロク」ならぬ現代版に進化した「トヨタ2000GT」なのでは?などと思えてくるから不思議です。

とは言え、ネーミングに関しては巷の噂では「トヨタ 86」説が有力なようで、その根拠が先日イギリスで開催された試乗会海外メディアが撮影したステアリング中央のエンブレムやフェンダーサイドに設けられたエンブレムなどに見受けられます。 

Web情報ではこのエンブレムは下記のようなデザインだそうで、水平対向ピストンのイメージと86の数字を組合せたものだとか。市販ネーミングが普通に「トヨタ86」だと、少々拍子抜けしますが、果たしてサプライズは有るのでしょうか? 以上のように、このクルマが何となく「ニューレトロなデザイン」と感じさせるのは市販モデルに往年の「トヨタ2000GT」のイメージが盛り込まれた事によるものだったようです。

こちらも併せて御覧下さい。  https://clicccar.com/2011/11/07/78806

(Avanti Yasunori )

【画像がすべて見られない方は>>>  https://clicccar.com/79281

画像リンク
http://www.ft86club.com/forums/index.php

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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