F1日本GP、異様な程の盛り上がりを見せた予選に比べると、決勝はやや大人しい展開でしたね。可夢偉選手スタート出遅れの原因は可夢偉選手の失敗ではなく、エンジン制御がストールモードに入ってしまったからだとか。
でも、「日本は第二の母国」と公言するジェンソン・バトン選手の3位から挽回しての優勝や、フェルナンド・アロンソ選手とセバスチャン・ベッテル選手の終盤の攻防は見応えが有りました。終盤、タイヤを消耗しきった可夢偉選手は残念でした。
そんな日本GPで3位に入り、二年連続チャンピオン(これも最年少記録更新!)のセバスチャン・べッテル選手のトークショーとプレスカンファレンスに行ってきました。
噂では深夜2時から祝賀イベントが行われた為かプレスカンファレンスに現れたベッテル選手はいつもより少し無精ヒゲが濃い?!様です。併せて現れたのは、チーム代表のクリスチャン・ホーナー氏と、テクニカルディレクターのエイドリアン・ニューウェイ氏ら。MCはペヤン…デビッド・クルサード氏。決勝後、ワールドチャンピオンが決まったにもかかわらず、2時間のミーティングを行ったそうです。祝賀パーティーではカラオケで「イエローサブマリン」を熱唱し、喉がガラガラなんだとか。
しかし、カンファレンス中、必ず話をしている人の方を向いて話を聞く様には感心しました。そこには「偉大な2年連続ワールドチャンピオン」がハナに付くところは無く、チームスタッフに愛されている「謙虚な24歳の青年」が居ました。
そして、会場はトークショーへ移動。
MCは「川井ちゃん」こと川井一仁氏。ゲストは…先程はMCだったデビッド・クルサード氏に加え、元F1ドライバーで現BBCのコメンテイターのマーチン・ブランドル氏が増えてました。
トークショーはWebでも中継され、そのグズグズっぷりを観覧された方も多い事でしょう。
MCをまき込む様に、話し出してしまうゲスト陣。その話に参加してしまい、通訳をし損なう川井ちゃんw
そんな中でも、印象的だったのはブランドル氏の「2度もチャンピオンを獲ったら今後のモチベーションはどうするの?」との問いに、
「最初はF1に乗れるだけで嬉しかった。TVで見ていた人達とレースを走れるのが嬉しかった。ひとつ勝てば、また次の勝利が欲しくなる。チャンピオンシップを獲れば、また次のステージへ行ける。だからまたチャンピオンが欲しくなる。それは回数の問題じゃない。こうしてファンの人に会える、そしてファンが僕を応援してくれる。これがいいんだ(モチベーションなんだ)」とのオコタエ。
また、5歳の子供(の母親より)「F1ドライバーになるにはどうしたらいいですか」との問いに
「お父さんにクリスマスにゴーカートが欲しい!って云うと簡単だよ」
因みにベッテル選手は4歳でゴーカートに乗り始め、7歳でレースに初参戦したそうです。
その後、徹夜で最初に並んだファンに自分が着ていたブルゾンを直接プレゼントしたり、トーク終了後、2番目以降~朝から並んでいたファンにサインをするベッテル選手。物凄いイキオイでポストカードにサインをしている世界チャンピオン。働くなぁ。…ですが、突然居なくなりました。どうやら、本当に時間ギリギリ一杯迄サインしていた様でスタッフに攫われた模様です。制限時間をギリギリ迄削ってアタック(サイン)する様は流石ワールドチャンピオンw しかし、ファンサービスの姿勢は「柵の向こうの遠い存在」と云うより「テープ向こう側で声の届く」フレンドリーさでした。
トークショー中にホーナー氏が会場に女性ファンがとても多い事を指摘していましたが、ベッテル選手は男から見ても「自然体の好青年」と云う感じで、好感度が高い!しかし、F1に乗れば世界最速。今年はココまで全戦完走、1戦を除きすべて表彰台。その1戦も4位!と云う強さを備え始めたベッテル選手、残り4戦も目が離せません。
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(川崎BASE)