長崎市内から国道499号線で長崎半島ドライブへ。
野母崎に向かう途中、国道の右側、海に面してそびえ立つのが、県指定天然記念物『野母崎の変はんれい岩露出地』です。
鳥居が建っている左側の岩が『男岩』、右側が『女岩』だそうです。
なんと生成年代は約4億8千万年前!?
長崎半島や西彼杵半島に広く分布する長崎変成岩類の年代が約6〜9千万年前であるのと比較すると、その古さが際立ったものであり、プレート境界に沈み込んだ古い地殻の断片が露出している可能性が高いのだそうです。
夏至の頃には、夕陽がこの岩の間から五島灘に沈む様を見ることができます。
ちょうど岩と岩の間に軍艦島(端島)が入るように写してみたのですが、小さ過ぎてよくわからないですね…。
『のもざき物産センター』は残念ながら定休日(水曜定休)で、併設のお食事処もお休み。
せっかく『伊勢エビ祭り』が開催中だというのに!
隣接の『軍艦島資料館』(無料/無人でした)で写真パネルや模型を見学し、水仙公園は今は時季ではないのでスルー(丘一面に水仙が約1千万本/12月中旬〜1月中旬に見頃/夜間ライトアップも)、近くにある『野母崎海の健康村』をちょっと偵察(?)。
五島灘が一望できる好立地にあり、とても綺麗で立派なホテルといった建物です。
併設の『陽の岬温泉』では日帰り入浴が大人¥400(宿泊客は無料)、浴室もオーシャンビューだとか。
こちらのレストランでも伊勢エビ祭り開催中なのですが、さすがにP泊は無理ですよね…。
伊勢エビ料理の1泊2食プランもあったのですが、安くても1万円はするので断念。
(ちなみに駐車場は広いのですがトイレはありません)
気を取り直して、最終目的地は野母半島県立公園内にある権現山展望公園です。
道がけっこう狭くて曲がりくねっていて不安になりつつも、無事到着。
公園が広い割に駐車場は普通車50台分くらいでしょうか?
まぁ、今日は3台しかいなかったんですが。
公園に続く遊歩道からちょっと上がったところに『日山神社』がひっそりと佇んでおりました。
ご祭神は、イザナギノミコト(伊弉諾・伊邪那岐)。
権現山の麓の丘には『熊野神社』もあり、野母町を拓いた紀州熊野の漁師夫婦がこの地に漂着したことに由来するようです。
駐車場から徒歩3分ほどで、権現山展望公園に到着。
海抜198.4m、日本本土の最西端にあたります。
こちらの鐘は「カラ〜ン♪」ではなく、お寺などにある重厚な「ゴーン!」です。
ここには、寛永15年に幕府の遠見番所が設けられたそうです。確かに素晴らしいロケーション!
明治28年には海軍の望楼が置かれ、太平洋戦争のときには電探基地、高射陣地が設置、また大戦後はアメリカ軍のレーダー基地になりましたが、現在は自衛隊が使用しているそうです。
展望所には無料の望遠鏡があり、軍艦島や高島を間近に見ることができます。
(松本しう周己)
【リンク切れ、画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/09/25/64436