【東京モーターショー2017】純国産トラックが誕生して100年、日野自動車は快適なトラックを作り続ける

「社長、こいつに乗せてくれ!」のCMで話題となっている日野自動車は、「もっとはたらくトラック・バスになる」をテーマに東京モーターショーに出展しました。

展示されている実車は、電動バスの日野ポンチョEV、日野デュトロハイブリッド、日野レンジャー、日野プロティア、そしてダカールラリー2014年参戦車です。そのほかにも技術展示として8.9リットルと5.1リットルのエンジンも展示されています。

社長の下義生氏は、プレスカンファレンスのスピーチのなかで

「新型日野プロフィア、日野レンジャーは誰もが笑顔でいききと運転できるよう、安全性に加えて操作性や居住性にもこだわり、トラックドライバーの職場でもあるキャビンの快適性を徹底し、ユニバーサルデザインを追求した自信作です」

と語りました。積載性や燃費、安全性だけにとどまらず、トラックドライバーの職場環境を重視したクルマを出したというところに新しさを感じることができますが、こうした背景には運輸業界の人手不足があります。

また、

「“もっとはたらくトラック・バスになる”というテーマには、もっと安全にかつ効率よく荷物を運び、人の移動を支えていくことにあり、ユーザーのビジネスに貢献、世の中に役立つ存在でありたいという思いが込められています。子供のころにトラックやバスを見て感じた“力持ちだな、かっこいいな”とあこがれを抱かせる存在であり続けたい」

とも語りました。

出品されている日野ポンチョEVは、200kWのモーター、約30kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載した電動バスで、11名分の座席と24名分の立ち席を備えています。限定販売モデルですがすでに東京都や石川県で営業運転をしているモデルとなります。

(諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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