ドライブも鉄旅も、という贅沢さんにオススメの道の駅・九州編【車中泊女子の全国縦断記】

鉄道ファンも楽しめる道の駅、ラストは九州編をご紹介!
地元民としては、熊本・阿蘇を走っていた「SLあそBOY」(老朽化のため平成17年8月28日引退)にとうとう乗らずじまいだったことが心残りです。
現在は特急「あそぼーい!」が走っており、日本最大の三段式スイッチバックは鉄道ファンならずとも興奮!
それから、南阿蘇鉄道トロッコ列車は立野駅〜高森駅間を運行(3月5日〜11月27日まで)、小さな機関車を前後に連結して走る日本で唯一の珍しい列車です。

 

 

旧「肥後小国駅」の面影を残す道の駅「小国」
旧「肥後小国駅」の面影を残す道の駅「小国」

★鉄道関連の資料展示/体験できる道の駅

・小国(熊本)
鉄道マニアからすれば、きっと超ローカルレアスポット?
旧国鉄宮原線「肥後小国駅」があったところで、レール・駅名標・転轍機・腕木式信号機がひっそりと保存されています。
宮原線跡は「北里駅跡」〜「肥後小国駅跡」まで遊歩道になっているので、宮原トンネルや塩井川橋梁、竹筋橋など、かつての風情を想像しながら廃線跡ウォーキングするのもオツかも知れません(片道約90分)。

 

 

 

道の駅『歓遊舎ひこさん』隣接の『こどもわくわくパーク』案内図
道の駅『歓遊舎ひこさん』隣接の『こどもわくわくパーク』案内図

★鉄道駅に隣接している道の駅

 

・歓遊舎ひこさん(福岡)
JR日田彦山線「ひこさん駅」に隣接。道の駅「香春」は「香春駅」から約1.5km。
栗木野橋梁、宝珠山橋梁、第二大行司橋梁は、九州の近代土木遺産に指定されています。
道の駅に隣接する「こどもわくわくパーク」にはミニSLもあり。

・彼杵の荘(長崎)
JR大村線「彼杵駅」から徒歩10分。

・鹿島(佐賀)
JR長崎本線「肥前七浦駅」から徒歩5分。道の駅「太良」まで約4kmで、駅でいうと隣(肥前飯田)。
「肥前七浦駅」は、「鹿島ガタリンピック」が開催される干潟の最寄駅。鹿島〜諫早は海岸沿いに走るのんびりした風景です。

・童話の里くす(大分)
JR久大本線「豊後森駅」から徒歩10分。
豊後森駅に今も遺る扇形機関庫と転車台が「旧豊後森機関区の関連遺産」として近代化産業遺産に認定されており、駅周辺で開催される「機関庫まつり」(今年は10月16日)では、ミニSLが運行します。
また、博多〜鳥栖〜久留米(鹿児島本線)〜日田〜天ヶ瀬〜豊後森〜湯布院(久大本線)間を、ヨーロピアンテイストのハイデッカー車「ゆふいんの森」が走ります。

・きよかわ(大分)
JR豊肥本線「豊後清川駅」から徒歩5分。

・たのうら(熊本)
肥薩おれんじ鉄道「田野浦御立岬公園駅」から徒歩5分。
イベント専用車両「おれんじちゃん」や、「銀河鉄道999」ラッピング列車も運行。
道の駅「みなまた」は「水俣駅」から「くらんど公園」を抜けて約1.5km。

・錦(熊本)
くま川鉄道「一武駅」から徒歩10分。
人吉駅〜湯前(ゆのまえ)駅間を、KT-203(愛称「KUMA-1」)、KT-103(愛称「KUMA-2」)が球磨川沿いに走ります。

・阿蘇(熊本)
JR豊肥本線「阿蘇駅」に隣接、「あそぼーい!」も停車します。

・宇土マリーナ(熊本)
JR三角線(あまくさみすみ線)「赤瀬駅」から徒歩10分。

・たからべ(鹿児島)
JR日豊本線「財部駅」から徒歩8分。

・いぶすき(鹿児島)
JR指宿枕崎線「生見(ぬくみ)駅」から徒歩10分。鹿児島中央〜喜入〜指宿間を、観光列車「指宿のたまて箱」が走ります。
道の駅「喜入」は「喜入駅」から約1.5km。

 

道の駅『松浦海のふるさと館』
道の駅『松浦海のふるさと館』

★番外編★道沿いにSLや列車が見られる/撮影ポイントに近い道の駅

 

・松浦海のふるさと館(長崎)
松浦鉄道「松浦駅」から徒歩10分。
松浦鉄道は佐世保駅〜伊万里駅まで松浦半島をぐるっと廻り、佐世保市江迎町と吉井町にまたがるコンクリート製3連アーチの福井川橋梁、コンクリート造5連アーチの吉田橋梁、コンクリート造4連アーチの吉井川橋梁は有形文化財に指定されており撮影スポットとしても有名。
道の駅「昆虫の里たびら」は松浦鉄道「すえたちばな駅」から約2km。

・厳木(きゅうらぎ/佐賀)
JR唐津線「厳木駅」から約2km。厳木駅には、かつてSLが走っていた名残であるレンガ造りの給水塔が今も遺っており、内部も見学することができます。また、1997年に公開された映画「東京日和」の撮影は、厳木駅で行われています。

・坂本(熊本)
JR肥薩線「坂本駅」から約3kmと、ちょっと離れていますが球磨川を挟んだ対岸に線路が通っています(残念ながら道の駅の前はちょうどトンネル)。
肥薩線の熊本駅〜人吉駅間を走る「SL人吉」は、九州で唯一のSL。現役最古の8620形「ハチロク」が大人気です。

・日向(宮崎)
JR日豊本線「南日向駅」と「美々津駅」の間。
日豊本線は海岸沿いを走っており、日向灘を一望できます。道の駅周辺(日豊海岸国定公園)から海を背景に電車が通過するところを眼下に望め、道の駅から約2kmの美々津の港町(「美々津駅」から徒歩)も風情があります。

・フェニックス(宮崎)
JR日南線「内海駅」から約1.5km。
日南線は日南フェニックスロード(国道220号)と平行して走っており、青島の「鬼の洗濯岩」や日南海岸を眺めながら鉄道の旅を楽しめます。
観光列車「海幸山幸」には飫肥杉がふんだんに使われており、ゆったりシートも寛げると人気です。

(松本しう周己)

【リンク切れ、画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/09/07/58710

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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