ふざけるな! 高速道路の料金無料化はこのままフェードアウトでいいのか!?【無料化凍結】 

ええ、わかっていますよ。闇雲に何でもかんでも無料にすればいいわけじゃない、ってことは。だけど、ドライバーにとっては「騙された!」ですよね。

何のことか? あれですよあれ、高速道路の料金無料化です。

民主党のマニフェストにしたがって実験がおこなわれていた高速道路の料金無料化政策は震災の影響を受けて中止になったのはご存知の通り。理由が「復興予算捻出」のためだから仕方ないと思う一方で、ひとりのドライバーとしては「一定の目処が付いたら復活するんだろうな」と密かに期待していたのですが……

民主、自民、公明の3党幹事長会談で「来年度の予算計上なし」と合意したとのこと。

さらに、
「凍結という書き方になったが、実質的にはもう整理が付いている」との池田国土交通副大臣のコメント。

ふ・ざ・け・る・な!

そもそも高速道路は、将来的に無料にする約束で作ったんじゃないか!

本来なら、高速道路を無料にする代わりとして無駄なバイパス建設や一般道の補修&整備予算を抑えて効率をよくできるのが「高速無料化の真意」のはず。それが縦割行政の弊害で上手にできなかったからといって、元に戻すなんて単なる退化じゃないか!

だいたい、自動車ユーザーがどれだけ税金を払っていると思っているんだ? クルマを持つだけで自動車税と重量税をとられ、ガソリンを入れれば消費税のほかに53.8円/Lの揮発油税と地方道路税がとられ、その税金にまで消費税がかかっているんだぞ!

しかも、そうして自動車ユーザーから“余分に”取った道路のための税金(道路特定財源)を、予算が余るからといって1部を一般会計に回しているなんておかしいだろ。その分税金を下げるか、一般会計に回している金額分(2011年度当初予算の無料化実験分はまかなえる)だけでも高速道路を無料化すべきじゃないか!

 

……あまりにもプンプンなのでお見苦しい文章になってしまいましたが、とにかく日本の自動車ユーザーは政府からいじめられすぎで、そのうえ高速道路料金無料化政策が「実質廃止」なんてドライバーとしてとても腹立たしいです。

あぁ、民主党……。

 

で、ガソリン価格がまた上がってきていますが「ガソリン値下げ隊」の再活動はまだでしょうか?

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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