2008年1月に28万円の乗用車を発売して世界を驚かせたインド最大の財閥、TataグループのTataモーターズ。
Tataが開発した「Nano」は全長3.1メートル、全幅1.5メートル、全高1.6メートル、定員5 名、FR駆動の乗用車で2 気筒 623ccで33馬力を発生、最高速度は105kmと日本のふた昔前の軽自動車並みの性能。パワステ、エアコンを排除したり、その他色々と徹底したコスト削減を行った結果実現した超低価格車のようです。
ところがインドでの売れ行きは意外に芳しくないそうで、一時期は、二輪中心のインド国民の「足」を四輪に乗り換えさせるとの謳い文句を掲げて発売されたものの、予想外の売れ行き不振にあえいでいるとか。結局、現在は裕福なインド人の為のセカンドカーとなっているそうです。そんなTataグループが次に目を付けたのが「住宅」。
海外メディアによると、お値段700ドル(約5.5万円)で販売計画を進めていると発表した模様。
http://www.lbr.lk/fullstory.php?nid=201107172032281926
屋根、ドア、窓や床など組み立て方式で、基本モデルの住宅の広さは20 平方メートル。もう少し大型の30平方メートルのバージョンではオプションでベランダやソーラーパネルも追加可能。土地を保有する顧客が注文すれば約1 週間で完成するとか。
地方部の村落などに居住する数百万人規模の貧困層の需要を視野に入れた住宅プロジェクトだそうで、耐用年数は20年の設計。 一部からは早くもまた「Nano」の如く裕福層の別荘になるのでは?との見方も有るようですが、果たして今度は狙い通りの顧客に対して販売が進むのでしょうか?
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(Avanti Yasunori )
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