秋田県鹿角郡小坂町にある、初訪問の道の駅『こさか七滝』に隣接する、その名も七滝(ななたき)。
落差60m、その名の通り七段になって落ちる名瀑で『日本の滝100選』にも選定されています。
道の駅めぐりをしていなかったら、ここにも巡り会えなかったかも知れません。
ここ七滝には、伝説があります。
昔々、自分の土地の広さをいつも自慢していた傲慢な昆 孫左衛門(こん まござえもん)という大地主がいました。
村々に自分の力を誇示するため、物を投げることが禁じられていた七滝に70余棚の薪を上から投げ入れてしまうが、4段目の鍋倉という滝つぼに落下すると同時に、天地を揺るがす大鳴動がおこり、苦痛のうめき声が怪しく水中から聞こえ、薪は二度と水面に浮かび上がらなかった。
孫左衛門は滝つぼの不思議さに震えあがり、それっきり病にかかり床に寝込むようになってしまいました。
この滝は、実は大蛇の化身であったのです。
孫左衛門の夢枕に15mほどの巨大な大蛇が現れ、その体は傷だらけで生々しい血が流れていました。
「我の体の傷を見るんだ。お前は罪深いことをした。我のたたりでお前を滅ぼしてやるぞ。」
孫左衛門は「どうしたらよいのだ。浅はかな事をしてしまった。私は罪深いことをしてしまった。」と思い詰めたすえに、七滝に不動神社を建てることを思いついた。
そのときには、今までの彼の思い上がりの心はすでに消えていたのであった———。
(それが現在、滝のそばに鎮座する『七滝神社』)
祠の中には鉄でつくった蛇『とぐろ様』があるそうです!
(松本しう周己)
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