タイヤは冷やしたほうがいいこともあるんです【ポテンザS001 RFT】

パンクしてもしばらく走れるランフラットタイヤの最新モデルが、「ポテンザS001 RFT」。従来とは構造を大幅に変えた“第3世代”と呼ばれるランフラットタイヤで、従来の欠点だった乗り心地の悪さを大幅に改善することに成功しました。

「S001 RFT」で乗り心地の改善にもっとも効いたのはタイヤサイド部を薄くしてたわみやすくすること。しかし、ネックとなるのが空気圧が抜けたときに強度を保つにはタイヤサイド部は強くないといけないという、当然といえば当然の条件。その相反する条件を両立するための技術のひとつが、タイヤの横に刻んであるフィンなのです。

これ、何かといえばタイヤ周囲の風の流れをあえて乱し、タイヤの表面に冷たい空気を当てるためのもの。空気でタイヤ側面の発熱を防ぎ、熱を持たせないことで空気圧ゼロの状態でもタイヤの損傷を防ぐんだそうです。

暖めたほうがグリップしたり、冷ましたほうがダメージが少なかったり、タイヤの温度管理もいろいろ大変ですね。

(工藤貴宏)

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この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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