キャンピングカーで放浪の旅をはじめてから6年が経ちましたが、たまに不思議なご縁を感じる出来事に遭遇します。
わたしは子どもの頃から神社が好きで、旅生活の間も目に止まった神社に参拝することが多いのですが、2007年に三重県の道の駅『飯高駅』で見かけたポスターに惹かれて立ち寄った水屋神社から、その不思議なご縁を感じるようになりました。
わたしは熊本県熊本市出身なのですが、15年前に両親が菊池市というところに引っ越しました。
そこは父方の祖父が住んでいた土地の近くです。
同じ熊本とはいえ、わたしの中では菊池と言えば渓谷と温泉くらいしか記憶にありませんでした。
ところが、水屋神社の宮司さんから「菊池一族と言えば南北朝時代の南朝の忠臣」で、「元寇を退けた英雄」だと教えられました。
歴史の授業で習ったような気がしないでもないですが、その時は「へぇ〜」くらいにしか思わなかったのです。
その後も特に気にすることなく、いつものごとく下調べをしない旅を続けていたのですが、その日のブログを書くのにネットで検索していると「あれ、ここも南北朝つながりだったんだ〜」というのがたまにあります。
(神社自体が朝廷と関わりある場合が多い、というのもありますが)
一番ビックリしたのは、菊池一族は後醍醐天皇の皇子・懐良親王を護っていたわけですが、その親王の住居跡が実家のすぐ近くでした!
福岡県黒木町に藤棚の名所があるというので見に行ったら懐良親王のお手植えだったり、大阪の道の駅『千早赤坂』に立ち寄ったら(南朝方の楠木正成生誕の地だった)、ひっそりと「楠公産湯の井戸」があったり。
気になりだしたらキリがないのかも知れませんが、ご縁があるのかなぁ〜と、ちょっとだけ嬉しい気持ちになったりします。
菊池市に住んでるってだけで、ご先祖が何か関わりがあったかどうかも判らないんですけどね。
で、最後になりましたが写真は奈良の吉野にある如意輪寺です。
吉野の山は道が狭くて、一部、大型車の通行規制もあるのでお目当ての吉水神社はまたの機会に持ち越したのですが、何とな〜く駐車場が目に入ったのでわざわざUターンしてまで雨の中、参拝してきました。
お寺さんにお参りするのはわたしとしては珍しいのですが、行ってビックリ。後醍醐天皇御陵墓があったのです。
(更に、楠木正成・正行父子ゆかりの地でもありました。有名なんでしょうが…知りませんでした)
「おいでおいで」されたような気になっちゃいました。
全国を旅していると、弘法大師や源義経などなど大昔の偉人でも少しだけ身近に感じられてきます。
「ここを歩いたのかなぁ〜」とか思いながら散策すると、また思いもひとしおです。
(松本しう周己)
【リンク切れ、画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/06/15/33809