東日本大震災以降の節電・省エネブームで一躍脚光を浴びたLED照明ですが、技術の進歩により、最近では自動車用ヘッドランプ照明にも使用されるまでになりました。
世界で初めてLexus LS600hにLEDヘッドランプが搭載されて以降、海外でもAudiがスーパースポーツカーR8にオプションで設定、 その後人気のPriusにも標準搭載されるなど、徐々に普及傾向に有ります。
LED式ヘッドランプの利点はHIDに比べて、点灯の瞬間からMAX光度が得られる点や回路の単純化が可能、低発熱、省スペース、そして一層の省電力化が図れる点などです。
そして遂にそのLEDヘッドランプを搭載したルマンカー、Audi R18が12日にルマン24H耐久レースで見事優勝を飾りました。夜通し300㎞/hもの猛スピードで走り続けるこのレースでは視界の確保が何よりも重要となる訳ですが、そのような厳しい使用環境でLEDヘッドランプの照射性能や耐久性が実証された事になります。 R18のLED点灯状態が判る動画がこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=rRxZSIPvk78
そのコンパクトさゆえ、カーデザインに大きな変革をもたらす可能性を秘めたLEDはヘッドランプに限らず、車両に搭載される全てのフィラメント電球にとって代わる日もそう遠くは無いでしょう。残された課題はコストのみ。しかしそれも大量生産すれば大幅なコストダウンが見込める筈。
日本が誇る大発明のLED照明は家庭用は勿論、HVやEV車などを中心に今後も急速に普及して行くに違い有りません。
(Avanti Yasunori )
【画像がすべて見られない方は】 https://clicccar.com/33618