アウディ4連覇、トヨタ2位の第90回ル・マン24時間。5位までアウディ/トヨタが交互に並ぶ結果に!

FIA世界耐久選手権(WEC)の一戦であり、また今回で90回目となる伝統の耐久イベント「ル・マン24時間レース」が、2013年6月22~23日にわたって、フランスはサルト・サーキットで開催されました。

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今年のル・マン、めまぐるしく変わった天候によるクラッシュなどで11回もセーフティカーが導入され、荒れた展開となりましたが、終始主導権を握っていたのがアウディスポーツ チームヨースト #2 アウディR18 e-tron クワトロです。24時間で348周を走りきりました。最後のスティントを担当したトム・クリステンセンは、この勝利によりル・マン9勝目を飾っています。

2位は、トヨタ・レーシングの#8 TS030 ハイブリッド。こちらは347周を走行。3位は#3 アウディR18 e-tronクワトロで同じく347周を走っています。

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#7 トヨタTS030 ハイブリッドは、終盤まで3位を死守していましたが、ゴールまで残り1時間半を切ったあたりで降ってきた雨に足をすくわれてクラッシュ。ピットで修復作業を行ないながらも、4位に入っています。

結果としてトップ5の順位は、アウディ/トヨタ/アウディ/トヨタ/アウディとなりました。

今回の勝利により、アウディはル・マン4連覇。トヨタの2位は、過去のベストリザルトに並ぶものとなっています。

ちなみに、トヨタがル・マンで2位となったのは、1992年(マシン:TS010)、1994年(同 94C-V)、1999年(同 TS020)で、今回が4回目となります。

(山本晋也) 

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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