MITが充電した液体注入でフルチャージのバッテリーを開発!

「充電はもう古い」なんて時代が来るんでしょうか!?

 

 

MIT news(マサチューセッツ工科大学のネットメディア)によれば、MITの学生がバッテリーの新システムを開発したとのことです。このシステムでは、充電された新開発の液体を入れ替えることでフルチャージできるというもの。つまりガソリンを給油するのと同じような速さで、チャージできるという画期的なシステムです。

この構造は、セミ・ソリッド・フロー・セルと呼ばれるもの。これまでのバッテリーはアノード(マイナス極)とカソード(プラス極)を1つの電解液に漬けた方式でしたが、この新しいバッテリーのシステムはアノード側とカソード側を別々の容器に分け、両者を循環させることで電位差を取り出すというもの。バッテリーには貯蔵と供給の2つの機能がありますが、これまでのバッテリーではそれを1つの容器のなかで行ってきました。対する新しいシステムは、2つの機能を分離したということです。

セミ・ソリッドとは新たな粘性のある電解液のことで、Camburidge crude(ケンブリッジの原油…的な意味合いかな?)と呼ばれていて、非常に高い能力をもったバッテリーとのことです。

形はいたってシンプルなようで、これによって現在の一般的なバッテリー・システムに対して、コスト、サイズともに半分くらいにすることが可能とのこと。

すぐに実用化というわけにはいかないようですが、充電した液体を補給するなんて、ひさしぶりに「目からウロコ」の話ですね。

MIT news     http://web.mit.edu/newsoffice/2011/flow-batteries-0606.html

(MATSUNAGA, Hironobu)