身体が不自由でもレース出場できます【富士チャンピオンレース 2011】

ハンディキャップ用に改造されたデミオカップカー
ハンディキャップ用に改造されたデミオカップカー

富士チャンピオンレースは実に様々なカテゴリーのレースが行われます。すでに紹介しましたロードスターカップのほかにもスターレットやカローラAXIO GT、ポルシェカップ、VW GTIカップ、スーパーFJ、スーパーカートなどカートからフォーミュラーまで何でもありです。
そんな中、オートマ免許でも出場できるカテゴリーになるのがデミオとVW GTI。デミオにはCVT、ゴルフGTIにはDSGがあるのでオートマ免許でもOKなのです。

車椅子の方もエントリー
車椅子の方もエントリー

オートマティックが出場できるカテゴリーでは身体にハンディキャップのある方のエントリーも見受けられます。足が不自由でもオートマティックなら、アクセルとブレーキを手で操作するように改造すれば運転できるからです。

手だけで全てを操作
手だけで全てを操作

上の写真の赤いボタンのついたレバーでアクセルとブレーキを手だけで操作するように改造されています。

モータースポーツバリアフリー協会のエントリー車両
モータースポーツバリアフリー協会のエントリー車両

実際、走ってどうなの?と思う方がいらっしゃるでしょうが、モータースポーツバリアフリー協会からエントリーされる佐藤和洋さんは15日のレースで予選4位、決勝4位と好成績。決勝レースでは3位争いでバトルもあるほどアグレッシブにレースをしています。

モータースポーツバリアフリー協会のエントリー車両
モータースポーツバリアフリー協会のエントリー車両

このエントラントでもあるモータースポーツバリアフリー協会は、JAF加盟クラブにもなっています。デミオカップのほかに、セパンのK4GPやVitzレースなど協会のメンバーの方は積極的にモータースポーツに参加されています。

モータースポーツバリアフリー協会 http://hw001.wh.qit.ne.jp/m-s-barrierfree/

 

モータースポーツバリアフリー協会のエントリー車両
モータースポーツバリアフリー協会のエントリー車両

 

(北森涼介)

 

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
続きを見る
閉じる