震災後の自動車市場④まさかの時の車中泊に注目【東日本大震災】

③でご紹介したプリウス以外にも、改めて注目を集めている車種にミニバンがあります。

テレビで震災の映像を見て、もしかしたらこっちでも車中泊をしなければならないと考えた方が多かったらしく、ミニバン人気を高めています。

中でもハイブリッドのエスティマ・ハイブリッドやアルファード・ハイブリッドは「最強」だそうで、高値安定。もちろん新車の問い合わせも増えており、ますます注目を集めています。

車中泊できる大きさとハイブリッドの好燃費、そしてアイドリングストップに加えて家庭用コンセントが使えるとあれば最強といわれるのも解ります。今後は一段と人気を高めるでしょう。

また、ハイブリッドでなくてもアイドリングストップは注目株。

日産セレナやマツダ・ビアンテなども、商談中にアイドリングストップ付きのグレードに変更される方もいて、関心の高さが伺えます。

現在新車は納期が見えないことから平時に戻った程度で活況とは言えないのですが、今後はハイブリッド、ミニバン、そしてアイドリングストップが人気を決めるという声もあります。

今後、新車のキーワードはこの3つかもしれません。

そしてこうなると苦境になるかと思われる高級車ですが、これが案外そうでもないとか。

住宅や道路といったインフラを整える産業は、現在大忙しです。

この特需によって現在乗っているトヨタ・セルシオやメルセデス・ベンツを買い換えるから希望の仕様を探しておいてという声があるそうで、高級中古車業界も一安心。

以前紹介したようにアウディは3月、そして4月も昨年対比でプラスです。特に4月はアウディ・ジャパンとして過去最高の売上を達成しました。

経済って上手くできているものですね。

(佐藤みきお)