プリウスが欲しいんだけど、シートが3列じゃないから買えない。……なんていう理由でプリウスの購入を諦めていた人にうれしいニュースが入りました。
3月1日から開催のジュネーブモーターショーにトヨタは「プリウス+(プラス)」という3列シート7人乗りのプリウス派生新型車を出展。公式リリースにおいて「本年4月下旬より国内の販売を予定している」と発表したのです。
この「プリウス+」は、プリウスのハイブリッド技術にひとまわり大きなボディを組み合わせた7人乗りのミニバン。全長4615mm×全幅1775mm×全高1575mmのボディと2780mmというホイールベースはプリウスに対してそれぞれ155mm、30mm、85mm、80mm拡大していて、居住性が高められています。つまり、プリウスの欠点とも言われている後席居住性が改善されているモデルでもあるのです。こんなクルマを待っていた人も多いのはないでしょうか?
また、トヨタの市販ハイブリッド車としてははじめてリチウムイオンバッテリーを搭載しているのもポイントですね。一般的なプリウスに積んでいるニッケル水素バッテリーよりもエネルギー密度が高いのでバッテリーサイズが小さくなっていて、これも居住性向上に効いていると思われます。
同時に、同じボディを使った2列シート仕様の「プリウスv」も発売される模様。こちらは、プリウスのステーションワゴンとしての役割を担うことになるでしょう。プリウス派生車が一気に増えますね。
こちらは5人乗りの「プリウスv」。外観は「プリウス+」と基本的に同じ
日本での正式発表まで、あと1ヵ月少々。でも「それまで待ってなんかいられない」という人のために、今月10日過ぎくらいにはさらに詳しい情報をお届けできるような予感がしています。
(工藤貴宏)