トヨタ初のEV専用車は東京五輪でデビュー?「全固体電池」の採用で競合他社をリードか

クルマの電動化に際してユーザーの利便性を重視し、あえて難易度の高いHV、PHV、FCVなどの技術開発に挑戦、世界に普及させて来たトヨタ自動車(以下トヨタ)。

同社がこれまで電池とモーターで走行するEVの開発を後回しにして来たのは、航続距離の短さや、充電時間の長さなど、数々の課題を抱えていた事が背景にあったようです。

しかし、国家機関や大学などの研究により、ようやくバッテリー性能の向上に向けた打開策が見出されるようになったことや、ディーゼル車の排ガス不正問題発覚を機に、ドイツの自動車メーカーがブランドイメージ回復に向けてEV化に大きく舵を切ったことから、昨今話題のEV開発加速に繋がっているという訳です。

こうした背景を踏まえ、トヨタでは昨年12月に社長直轄の社内ベンチャー組織「EV事業企画室」を新設し、関係グループ各社からも技術者を招いてEV開発をスタートさせています。

新聞報道によると、同社は2019年に中国で現行「C-HR」をベースにしたEVの量産化を予定しており、さらに2020年の東京五輪に向け、新たに同社初となるEV専用車を開発、2022年の量産を目指しているようです。

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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