年寄り狙い撃ち? 自動車保険 高齢者値上げの真相!

誰もがこれから経験するはずの、歳を重ねることでまた辛くなる話が舞い込んできました。

先日自賠責保険の値上げについて紹介しましたが、今度は任意保険についての情報です。

損害保険の最大手の東京海上日動火災保険は、7月から60歳以上の保険料を値上げすることを明らかにしました。東京海上日動火災では、現在は35歳以上が一律となっていましたが、今後は「30~39歳」「40~49歳」「50~59歳」「60~69歳」「70歳以上」と細かく分けて、保険料を決めるそうです。

自動車保険は車両保険の料率や値引きもあるので標準モデルの金額を聞いても解らないかもしれませんが、一応59歳以下は若干の値下げ(100円前後)、そして60代が約2000円の、70歳以上が約6000円の値上げということです。

実はこうした裏には60歳以上の契約者の割合が増えていること。そして事故の場合、若い世代よりも入院期間が長く保険金の支払いが増えていることが関係しているそうで、どうやら少子高齢化の影響が出ていると言えそう。

他にも大手の損保ジャパンも4月から値上げを決めており、各社が追従するのは間違いのないところでしょう。

しかしこういう話もあります。

実はこうした損保大手が値上げに踏み切るのは若い人がネット系の保険に流れているからで、逆にこれを期に売り上げを伸ばしたいネット系の保険は、値上げをしない可能性もあるとか。ちなみにテレビや雑誌などで多くのCMを見かける通販型の保険ですが、売り上げ的には全体の10%にも届かず、自動車保険はまだまだ代理店やディーラーを通しての契約が主体という状況だとか。

ディーラーのセールス氏としては、クルマを1台売るよりも任意保険の契約をしてくれたほうがよっぽど収入が増えるともいいますが、今後は保険も複数の会社を提案してくれるセールスが出てくるかも? もちろん保険だけにいざというときを考えて選ぶ必要がありますが、クルマ選び同様に、保険選びも金額が大きく違ってくる時代が来たことは間違いなさそうです。

(佐藤みきお)