【東京-大阪i-MiEVで航続距離に挑戦】ついに最終章! 海老名から東京まで、この冬最大の大雪に見舞われた都内は・・・走れません!と判断して終了しました

 

テングダンディの機転で、思わず峠越えも堪能できたi-MiEVです。

海老名で最後の充電です。

そういえば、我々は朝からまったく充電していないことに気づきましたので、午後5時に遅めのランチをいただきます。

テングダンディがラーメン、私が煮卵ラーメンを頼みました。私のラーメンには煮卵の半割が三つ(つまり1.5個分)も入ってましたが、テングダンディのには入っていません。初日の大阪でのおでん屋さんでは卵を三つ(こちらはもちろんフルサイズで3個)も食べて充電していたテングなのに、もう終盤だから必要ないと判断、節約したのでしょう。私は、ひとつ(つまり0.5個)をテングダンディのラーメンにそっとのせてあげました。テングが私に気づかれないよう目尻を拭ったのを見逃しませんでした。今回のロングランの中で、二人の心がやっと解け合った瞬間を確かに感じ取りました。

8割充電を終えたi-MiEV号はいよいよ都内へと向かいますが、雪がどんどん強くなっていきました。半径20センチの隙間だけしか前方視界はありません。フロントウインドウの傾斜がキツいi-MiEVは、走りながらウインドウの下の方を拭くのはムリです。エアコン、ヒーター全開でデフロスターを効かせても、生ぬるい風しか出てきません。これじゃ、曇りは取れません。

他車も突然の雪におそるおそる走っていたようなのも幸いして、なんとか都内に入りました。

帰りは少し遠いテングダンディを家に送り届け、最終的に私の家に戻る予定でしたが、渋滞した環八を遅々と進みながら、これはテングダンディの家に行けても帰りがムリ!と判断し、急遽手前にある私の家に立ち寄り、そこからウチのクルマでテングダンディを送り届けることにしました。

ここまでありがとう!i-MiEV!! だけど雪にはメチャ弱いのね。

我が家に無事到着し、15年落ちのガソリン車でテングダンディを送り届ける最中も、「やっぱり緊急時にはガソリン車だね。暖かいし、不安もなく、ありがたいね」と、舞い降りては解け行くボンネットの雪を見ながら二人で確認し合いました。ただ、雪も降らない普段の使い方では、目には見えないけれどいかにムダにエネルギーを熱として捨てているか、ともいえます。

何事もなければ、また計画と時間に余裕があれば、EVで遠出をすることは不可能でないことは十分理解できました。

けれども、大雪のような、とくに寒さとの闘いが重要な気象変動ではEVを頼りにするには不安があることも感じました。

ここまで見ていただいたみなさん、ありがとうございます。

データなどのまとめはまた後日アップいたします。

最後に、私のダジャレにイヤな顔ひとつするどころか、マジで笑ってくれていた(と思う)テングダンディも、ありがとう!

(小林和久)

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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