走るラリーの歴史教科書!【モータスポーツジャパンフェスティバル2011・レプリカカー編Part2】

Part1の続きです!このクルマはスバル・ヴィヴィオ、1993年サファリラリー コリン・マクレー仕様です。
当時の国内外で大きな話題となった名車です。マクレーはチームから「とにかく前を走れ」という全力指令のもと一時、トヨタワークスのセリカの前4位を走行していました。残念ながらその後リタイアしてしまいましたが、チームメイトの地元のパトリック・ジルが完走しクラス優勝を果たしました。
可愛いクルマなのに勇ましい走りをしたクルマ、こういったクルマが間近で見る事ができるのもレプリカならではですね。
http://www.youtube.com/watch?v=XK000pK2mKEスバル・レガシィ、1991年ツール・ド・コルス フランシス・シャトリオ仕様です。当時スバルはまだトップクラスの力を有してはなく、ラリー毎にスペシャリストドライバーを起用して当時のトヨタ・ランチアに対抗していきました。シャトリオはターマックスペシャリストでした。一般的にスバルのラリーカーは「ソニックブルー」「555」というのがイメージなので注目を浴びていました。こちらはおなじみの555カラーでシャープな印象を受ける 1993年ニュージーランド コリン・マクレー仕様です。スバルにとってWRC初優勝、レガシィにとって最初で最後の優勝となった記念すべきクルマです。次戦の1000湖ラリーにインプレッサのデビューが控えていたのでスバルとしては絶対必勝体制で臨んだラリーでした。今ではこの初代レガシィを見かけることも少なくなってきているので2台とも貴重なレプリカだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=V2fTdCvnig0

次はラリーと言えばランチア、ランチア・デルタ・インテグラーレ16V 1989年ラリーサンレモ ミキ・ビアシオン仕様です。ミニカー・ラジコン・ゲームなどでは一般的なホワイトカラーのマルティニ仕様は90年からで89年はレッドでした。レプリカでも90年以降のデルタが人気なので、オーナーはなかなかのマニアではないかと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=8nh-WeyKa10

最後にプジョー206WRC 1999年ラリーサンレモ仕様 ジル・パニッツィ仕様です。グループBで圧巻したプジョーはこの年にトップカテゴリーに復帰しました。パニッツィはWRCでも珍しい兄弟で出場しているドライバーです(弟エルベはジルのコ・ドライバー)。このラリーはターマックな得意なプジョー&パニッツィ兄弟のタッグでリードしていくかと思いきや、三菱のマキネンが猛追し、最後まで接戦を繰り広げ結果マキネンが制した名ラリーとなりました。
その後も206はラリーの人気車となり、多くのレプリカが作られました。しかし、参戦初年度のレプリカは意外と珍しいのです。まだ206は中古車でも個数がそれなりにあり、手が届く値段なのでレプリカしやすいクルマではないかと思います。

【画像がうまく見られない場合は>>> https://clicccar.com/80223 】

(栗原 淳)