海外試乗会で見せたトヨタFT-86の気になる走りとは?

トヨタ自動車はFT-86のワールド・プレミアを目前に控えて、10月28日に海外メディア向け試乗会を開催したそうです。試乗会はイギリスの飛行場を使って行なわれたようで、メディアの反応は上々だった模様。

トヨタが特に拘った「運転して楽しいスポーツカー」は彼らにも十分伝わったようで、インプレッションをまとめると以下となります。

・6速マニュアルギアボックスとトルセンリミテッドスリップデフを介して後輪を駆動、
 タイヤの横滑りを防止するESPオフモードの設定が有る事などが特筆ポイント。
・幅広過ぎない適度なタイヤサイズ(215/45/17)が好印象
・コーナーリング時にロールはある程度発生するものの、大き過ぎずコントロールが容易
・乗心地はさほど悪くない
・前後荷重配分は53:47でMX- 5(ミアータ)のような軽量&コンパクト感が有る。
・水平4気筒だが「ゴボゴボ」という特有のエンジンサウンドは余り無い。
・コーナーでスロットルを踏み続けるとアンダーステアが出るが、ステアリングを更に
  切り込む、もしくはリアに荷重が乗るキッカケをつくれば、オーバーステアにも持ち込める。
・ダンパーのセッティングには改良の余地が有る。(但し試乗車両は試作車)
・スペックが控え目(200ps/1280kg P/Wレシオ:6.4)なので、圧倒的な加速性能という訳にはいかないが、運転の楽しみやサーキットを楽しく走れるという点では十分満足できる。

以上のように辛口な英メディアがそこそこ評価しているところからもFT-86が秘めている素性の良さやポテンシャルを垣間見ることができます。

いよいよ11月/末から生産開始となるようですが、早く試乗してみたいものです。

こちらも併せてお読み下さい。 https://clicccar.com/2011/10/28/75591

(Avanti Yasunori )

【画像がすべて見られない方は>>> https://clicccar.com/76781  】

外部リンク
http://www.autocar.co.uk/CarReviews/FirstDrives/Toyota-FT-86-first-drive/259779/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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