(出展)
環境負荷が少ない「エコカー」、特別減税もあって買い替え需要をずいぶんと喚起しているようですね。しかし、もう少し大きい規模で考えてみると、環境に対して苛酷なのが「大量生産・大量消費」なんですよ。確かに大量生産の恩恵で私たちは「安価に」自家用車を手に入れることができるようになったのですし、それを否定しちゃうと「文明」を否定しちゃうことになっちゃうんですが…
さて、タイトルにもどります。かのイギリスのベントレーですが(現在はVWグループ)1920年から現在までの生産台数約10万台超のなかで「可動している」個体が約2/3、さらに博物館などに動態保存/不動のまま保存されている個体を合わせるとなんと80%近くが現存しているそうです。ほとんどスクラップにされていないということですよね。これってある意味「エコ」じゃないですか?
もちろんベントレーは3,000万円以上のプライスタグが付いていますし、工業製品と工芸品のはざまにあるようなクルマですので、「プリウス」や「リーフ」と比較すべきではないのは承知していますが…
新車で買って乗りつぶすカーライフも良いですが、50年~100年というロングライフのクルマの一時期を「預かる」というような所有の仕方もエコロジーなだけでなく、とてもロマンがありますよね。
(テングダンディ)
参考および引用 シーザートレーディング