ハイエースの車中泊仕様「モデリスタMRT」にオプションのベッドキット装着車に乗ってみました。

ちょっとブームの車中泊ですが、トヨタ直系のカスタマイズ工房「モデリスタ」にはハイエースベースの「MRT」というモデルがあって、車中泊しやすい車両になっています。

「車中泊しやすい」というのは、そのままでは車中泊に必須アイテムとなる「寝る場所」が標準装備でないからです。

MRTとはマルチロールトランスポーターの略で、「色んな遊びに対応するトランポ」といった感じでしょうか、何に使うかはお客さん次第という状態で販売されています。

具体的には、ノーマルの荷室部分のサイドパネルがMRTではオリジナルパーツにとなり、このパネルにはベッドになるような板を載せられる「でっぱり」があります。ここにそれぞれ思い思いの板を載せることで自分だけの車中泊仕様ができあがるわけです(タイプⅡの場合。タイプⅠはフラットフロア加工のみ。そのフロアに直接寝ることはできますが…)。

つまり、MRTそのままでは完成品ではなく、半完成品として売られている、といってもいいかもしれません。

そんなMRTですが、昨年のハイエースMCに伴い、それをベースになり、そのタイミングで専用ベッドキットがオプショナルパーツとして登場しました。

新車購入時に純正品として一緒に注文できるようになった訳です。

ベッドキットのできは、非常にしっかりしたもので、裏側が樹脂の一体成形でできているあたり、さすがに純正品ですね。ヴォクシー・トランスXノアYYのベッド(?)部分よりもかなり頑丈で全然違う印象です。

ただし、しっかりできている分、やや重さもしっかりあります。上げ下ろしは荷室に入ってちゃんと両手で作業することをオススメします。

 

(写真に写っているボックスやネットなどは純正品ではありません)

写真はワイドなので3人家族くらいならちょうどいいですね。子供が幼稚園くらいまでなら、セカンドシート背面も利用して4人でもなんとかなるかもしれません。ベッドキットはナローが19万5000円、ワイドが19万8000円です。

遊びに使うクルマを検討しているなら、かなりいい選択肢だと思います。ラージサイズのミニバンを買うならこちらがいいかもしれませんね。

スペックはコチラ

(小林和久)

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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