フォルクスワーゲンの上級車“パサート&パサートヴァリアント”が新しくなりました。
今度の目玉は排気量をダウンサイジングして、燃費を良くしたことです。
日本はハイブリッドやCVTによって燃費を良くする傾向にありますが、フォルクスワーゲンはエンジンは排気量をダウンして、ターボなどの過吸によってパワーを上げる、低速トルクを補うためにマニュアルの自動変速であるDSGによって1速は発進のわずかな部分だけ使って即シフトアップしたり、マメな変速で効率の良いエンジン回転を使う手法がとられています。今度のパサートももちろんこの流れで、世界的にはコチラのほうが主流になりつつあるようです。まあ、ハイブリッドはこれから実用化するんでしょうけど、まずはエンジンの燃焼効率を上げられるまで上げてから、という考えみたいです。
そうしてパサートのエンジンは1.4リッターのターボエンジンとなり、トランスミッションは7速DSGです。その結果、10・15モードのカタログ燃費では18.4km/Lとなって、このサイズ(パサート:4785×1820×1490mm/パサートヴァリアント:4785×1820×1530mm)のクルマの中ではかなりいい結果となっています。
概して輸入車は、日本のモード燃費測定運転のスペシャリストがいないとか、もともと日本のカタログ燃費を良くするために作られているわけではない、などの理由で、逆に実用燃費により近い値がカタログに記載されているというのが通例です。なので、この18.4km/Lはかなりいい数字といっていいんでしょう。
価格はセダンパサートが324万円と374万円、ステーションワゴンのパサートヴァリアントが346万円と396万円で、すべてがエコカー減税対象となり、15.5〜17.8万円の減税が受けられます。
メカ好きにもたまらないクルマで、実用上も価格的にも魅力的なんじゃないでしょうか。
(小林和久)