日本でも欲しい! VW Golf Ⅵの日本仕様にはない秘められた工夫とは・・・

日本仕様の VW Golf には残念ながら未装備なのですが,本国では最近流行の
LED式 DRL( Daytime Running Lamp )がオプションで設定されているのをご存知でしょうか?画像のとおり,シャラン,トゥアレグなどに装備されている物とよく似た外観となっています。

そもそもこの DRL,日中に点灯する事で,前走車や対向車,歩行者などに自車の存在をより周知する為の安全装備。

近年になって省エネで高輝度な白色LEDを日本のメーカーが開発した事で Audi がそれをDRLに積極的に採用,ファンション性の観点で人気が出て,現在ではこのLED式のDRLが主流になりつつある訳ですが,点灯時にかなり明るい事からそれなりの配慮が必要なのです。

Golfの場合,ヘッドランプ内に全ての機能(ロー&ハイビーム,ポジション,ターン,ハザード)が凝縮されている為,イグニッションONでDRLが自動点灯した後に他のランプが点灯した際はその機能が損なわれないように,実は都度減光する仕組みになっているのです。

例えば左右どちらかのターンランプが点灯した際はその側のDRLが減光するといった具合。これが見た目にも非常にマニアックな為に,日本の Golf Ⅵユーザー,特にHID 標準装備のGTI オーナーの間で噂が広がり,ヘッドランプごと換装するケースも増えているようです。

勿論,欧州では左ハンドルが主流なので,日本では右ハンドルの英国用の物でないと配光が左右逆になるので要注意ですが。 上記の凝った減光制御はプログラム処理で対応可能。

実際にその点灯状態を収めた動画をYoutubeで見る事もできます。
興味の有る方は是非一度,御覧になってみては如何でしょうか。

(Avanti Yasunori)

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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