3月の大震災において、多くの物資や医療チームといった支援を、そして電力不足に対し発電機2基をまるごと日本へ移送というウルトラC級の支援まで申し出てくれているのはスタート迫るアジアクロスカントリーラリー(以下AXCR)の開催地タイ王国。タイの人に逢ったらまずコップンカー(ありがとう)と伝えたい気分です。
支援といえば、元々国際親善と友好を目的としたこのラリーでは2009年からはダルニー奨学金という制度を通じ経済的理由から義務教育を受けられないタイの子供達への進学支援が行われて毎年3人の子供たちの中学校3年間の教育資金を支援しています。その支援金は日本国内で行われているトライアングルという3台の車で1チームを作り競いあうオフロード競技のグッズ販売等の収益金が活用されています。
国や大企業が行う支援と較べればホンの僅かなものですが、クルマ離れが進んでいるとささやかれる日本国内で車を楽しむ仲間がコツコツと集めたタイとの友好への想いを毎年3人の子供達に託すのもナカナカ素敵な事ですよね。
ちなみに、このトライアングルに参加する仲間が繰り広げるシリーズ戦を制し日本一になった3人組はAXCRへの参加のキップも同時に手にします。その名も「チームトライアングル・ジオランダー」。トライアングルの主催者側から供給される3人乗車のパジェロで東南アジアのラフロードを疾走します。
そしてこのパジェロも昨年の覇者から今年の覇者へ、タスキのように受け継がれるもので絶対完走のプレッシャーを背負いながら日本王者の3人は走り続けます。ちなみに歴代チームの完走率はなんと100%、さてさて今年のチームはタイ~カンボジアの難コースに打ち勝ち来年の覇者へタスキを繋げるか!
そんな興味も尽きないアジアクロスカントリーラリーのスタートは8/6。そろそろ船積されてパジェロがタイに向かう頃でしょうか。
アジアクロスカントリーラリー2011公式ホームページ
http://www.r1japan.net/axcr/
タイ国政府観光庁ホームページ
http://www.thailandtravel.or.jp/
トライアングル チャンピオンシップ 公式サイト
http://www.geolandar.jp/try-angle/
(フォト&レポート 高橋 学)