横浜ゴムからホワイトリボンタイヤが発売予定! ネオバのコンセプトモデルもお披露目【東京オートサロン2020】

■フォードF150ラプターの上にスズキ・ジムニーが載る斬新な展示も注目

東京オートサロンで多彩なクルマを展示することで知られる横浜ゴムは、今年もさまざまなクルマを使ってタイヤを展示しました。

横浜ゴムブース
奇抜な展示で多く人が足を止める横浜ゴムのブース

なかでも注目なのが、ブースセンターに展示されたアドバンカラーのスープラです。このスープラはレーシングドライバーの織戸学選手とHKSがモディファイしたモデルで「MAX ORIDO ADVAN Supra tuned by HKS」と名付けられています。装着されているタイヤはアドバン・ネオバ AD08Rの後継とされるコンセプトモデルで、ネオバらしい力強いパターンでデザインされています。

織戸スープラ
織戸選手の思いをHKSの手により具現化したスープラ
ネオバコンセプト
ネオバの次期モデルコンセプト
ネオバコンセプトパタン
ストレートグルーブを曲線でデザインしたネオバらしいパターンのコンセプトモデル

横浜ゴムは「ホビータイヤ戦略」を展開中で、レース用タイヤはもちろん、クラシックカー用やオフロード用タイヤなどあらゆる自動車ユーザーの趣味に対応する新商品の開発と既存商品のサイズラインアップ拡充を進めているところです。

そうしたなかで目立つ存在だったのは、ヒストリックなシボレーコルベットに装着されたホワイトリボンタイヤでした。「Y360」と名付けられたこのタイヤは、近々販売が予定されているモデルで、アメリカンヒストリックカーなどにジャストフィットするデザインとなっています。ホワイトリボンのアクセントはもちろん、バルーンのようなふくよかな膨らみが与えられたサイドウォールなどが、古きよき時代を思い出させるフォルムです。

横浜ゴム コルベットスティングレー
スティングレーのペットネームが付いた2台のシボレーコルベット
Y360タイヤ
現代のタイヤデザインとは異なり、ふくよかに膨らんだサイドウォールを持つY360
Y360ホワイトリボン
かつては日本でも多くのタイヤで採用されていたホワイトリボンのデザインだが、第一次石油ショックの際に「無駄はなもの」とされて廃止され、以後そのまま継続されてきた

またSUV用のクロスカントリー用タイヤ「ジオランダーシリーズ」はフォードF150ラプターの上にスズキ・ジムニーが乗っかるという思い切った展示を採用し、来場者の注目を浴びていました。そのほかにも普段は見ることが少ない競技用タイヤの展示や、スーパーフォーミュラのVR体験など興味深い展示が多く行われていました。

ラプターとジムニー
クルマの上にクルマを載せるという手法はあまり見られないのでかなり目を引く
ジオランダーX-MT
ラプターにはジオランダーX-MTが装備されていた
SF19VR
スーパーフォーミュラのマシンに乗りながらVR体験ができる
アドバンA036
ラリー用タイヤのアドバンA036。市販用だが普通のタイヤショップやカー用品店ではなかなかお目にかかれない代物

(文と写真:諸星陽一)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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