キセキの神出品! 33年前の原チャリ「モトコンポ」の新車がヤフオクに出品中

え、えらいこっちゃ! あれこれ言う前にまずはこのページを見て! なんとヤフオクに、モトコンポの新車が箱付きで出品されてますがな!

「モトコンポってなに?」という若い読者のために説明しましょう。

1981年、ホンダはシビックに代わる画期的な小型車、シティ(初代)を発表します。シティはシティですごい小型車だったんですが、ホンダの情熱はこの小型車だけに収まらず、なんとシティのラゲッジスペースに積める原チャリまで同時に発表してしまったのです。それがこのモトコンポというわけ。

小型車の荷室に入っちゃうわけですから、その作りは超コンパクト。細長い箱にタイヤとハンドルが付いたようなスタイルです。しかも車載時にはハンドルとシートがボディ内に収納できるようになっていました。

このモトコンポ、当時8万円で発売されたのですが、発売中は正直ぱっとしなかった。ところが85年に発売が終了すると、その愛らしい存在が注目されて漫画やアニメに使われるようになり、マニアックな人気に火が付きました。いまや新車価格以上で取引されるのは当たり前で、DioやJOGといったスクーターのエンジンを載せた「魔改造版」も数多く存在します。

そ、それにしてもですよ。33年を経て、まさかその新車が箱付きで出てくるとは思わなかった! まあ出品者もそのへんは心得ていて、開始価格も50万円という強気の設定になっています(説明を読むとそれなりの経年劣化はしているようです)。

7月4日の午後2時時点で入札者は1名。はてさて、いくらまで値上がるでしょうか! 注目のオークション終了日は7月8日。勇者はぜひ入札を!

(角田伸幸)

この記事の著者

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角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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