【プジョー308試乗】 復活した「猫足」!? ハンドリングと乗り心地、そしてロードノイズの実力は?

1.2リッターのエンジンと聞くとどうしても非力なイメージがありますが、プジョー308はアクセルペダルを踏み込むと、エンジンのトルク不足など微塵も感じさせずに1290kgの車重を冗談ではなく軽々と加速させていきます。

箱根湯本からスタートをしてすぐに感じたこの感覚。最終ゴール地点の十国峠にたどり着いた時には「ディーゼルエンジン版と間違えたか?」と疑うほど。

アイシン製の6AT(パドルシフト付き)の出来も素晴らしく、変速ショックなど一切なく、エンジン回転数を低く保つように1,500-2,500回転でシフトチェンジを繰り返しながらすいすいと箱根の山を登っていくことには驚きました。箱根の登坂であっても、エンジン回転がむやみに上がることが無いので、エンジンが回るガサツさを感じにくかったことも好印象でした。

ちなみに実燃費は16.4km/L(山岳路ありの100kmを走行)でした。カタログ燃費が18.1km/L(JC08モード)でしたので、誤差-9%と優秀だといえますが、ハイオク仕様なのが難点です。

この記事の著者

Kenichi.Yoshikawa 近影

Kenichi.Yoshikawa

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイラインやフーガ等のFR高級車の開発に従事。車の「本音と建前」を情報発信し、「自動車業界へ貢献していきたい」と考え、2016年に独立を決意。
現在は、車に関する「面白くて興味深い」記事作成や、「エンジニア視点での本音の車評価」の動画作成もこなしながら、モータージャーナリストへのキャリアを目指している。
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