また出た国内記録更新!! それは、やっぱりあの「大川ソアラ」だった!!!【OPTION 1985年8月号より】

ここのところ紹介しています「オーバー300km/h祭り!」に、またもや記録更新が出ました! 1984年12月(OPTION誌1985年4月号で紹介)、大阪・トライアルZにて出された当時の最高速記録、307.95km/hを破るマシンが早くも登場したのです! それは、やはりあのクルマ…トラスト大川ソアラです! その記録=309.27km/h! この記事は、ニュースな記事を速報的に伝えるコーナー「OPTIONレーダー」の中のひとつとして掲載、その快挙を称えたものでした。では、さっそくチェックしてみましょう!

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トラスト・ツインターボ・ソアラ、日本最速の座を奪取!
新記録 309.27km/h
1984年12月に300.50km/hをマークしたトラスト・ツインターボ・ソアラが、記録を更新して最高速ランキングトップの座を手中にした。そのスピードはナント309.27km/h!

300.50km/hをマークした時と違うのは、タコ足とブースト圧だ。タコ足は1本ずつの長さを10cm伸ばしている。これで各回転域でのパワーがスムーズにアップした。ブースト圧は、今回1.5kg/cm2にセッティング。これはタービン、そしてエンジンの効率を研究したうえで決められたベストなものだ。しかし、エンジン本体は前回の最高速からオーバーホールもせず、すでに2万kmも走行している。

燃料増量については、補助インジェクターを3本付けている。この3本はそれぞれ、ブースト圧、回転数、アクセル開度によって増量されていくシステムだ。

足のセッティングは純正のアライメントから、直進性をアップさせながらバンクでの走行も安心できるように改良している。このためバンク内でも全開走行できるほどの安定性が得られ、それも今回の新記録に大きく貢献したと思われる。

今後の目標は、トラストの本命最高速マシン、セリカXXでソアラ以上の記録をマークすること。そしてゼロヨンにもツインターボで参加、目標タイムはズバリ10秒を切ること!

最高速、ゼロヨンの2大タイトル独占をもくろむトラスト。レース活動からストリートまで、今後ますますトラストパワーから目が離せなくなるゾ!

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やっぱりこの記録もOPT誌テストではありませんでした(涙)。後のOPT誌にも、この記録が出されたのは1985年、という記述のみなので、いつ、どこの雑誌テストで出されたのかは不明。

なのですが、流石は情報屋やすの(笑)! 仕入れてきましたヨ(笑)。1985年6月3日AM6時46分、大川さんは菅生のレースで不在の中、TD06ツインのトラスト大川ソアラは、井上晴男アニキのドライブにより、この最速記録がもたらされました! で、掲載されたのは最高速ライバル、オートマキシマム誌! ヤラレチマッタゼ!!! さぁ、この大川ソアラの記録を破るのは、誰だ!?

[OPTION 1985年8月号より]

(Play Back The OPTION by 永光やすの)

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この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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