直噴ターボと高性能サスで183万円は安すぎ! スズキ・スイフトスポーツを3分でクイック紹介

いまだ大人気のスズキ・スイフトスポーツを3分でクイック紹介します。

スイフトスポーツはスイフトをベースに、強力なエンジン・剛性アップしたボディ・性能向上したサスペンションへと変更した特別なモデルです。

現行モデルとなる4代目は2017年9月に発売されました。しかしメーカー側の予想を超える人気のため、現在も納期が一般的なクルマより遅れ気味傾向にあるようです。余談ですが、媒体取材用の広報車も人気が集中していて、今回の撮影までは1ヵ月の待ち期間がありました。

ボディサイズは全長・全幅・全高が3890・1735・1500mm。今回、全幅が1735mmになって歴代で初めて3ナンバー化されました。ホイールベースは2410mmです。

フロントバンパーはスイフトの標準モデルとは異なる独自のもので、ノーズ部分が前方にせり出していること等が特徴。これはヨーロッパ向け仕様と同じものです。

エンジンはスイフトスポーツとして初めて過給器付きとなりました。K14C型エンジンは1.4Lの直噴ターボ仕様。ベースとなっているのはエスクードにも搭載されているものですが、今回、ブースト圧をコントロールする ウエストゲートバルブの開閉をノーマルクローズ制御にしてあります。圧搾空気の「逃し口」を通常は閉じておくことで過給を早く立ち上げることが狙いです。

バンパー周辺のブラックに見える部分にはカーボン調のパターンが配置されてます。また、ボディの下部には大きなフラットパネルがあり、整流効果を高めています。

リアスポイラーもスイフトスポーツ専用のもの。ちなみに全体での空気抵抗は先代スイフトスポーツに比べて10%改善されています。

リアバンパーは中央部分からマフラーの出口が出るタイプのもの。マフラーはスイフトスポーツの伝統である完全専用設計タイプです。

前後17インチの専用アルミホイールは切削加工を施したものを採用しました。

フロントには16インチベンチレーテッドディスクを採用。これはスイフトスポーツ専用の装備です(リヤもディスクブレーキ)。サスには専用スタビライザーや強化ブッシュなどが使われています。

リヤのトーションビームも専用設計の形状で剛性をアップしています。モンローのショックアブソーバーは2代目以来の伝統的なものです。

インテリアも独自パーツであふれています。黒に赤ステッチが入るバケットシートはすぐに目に付きます。ドア・インパネ・コンソールには専用のオーナメントを設置してあります。

インパネにはタコメーターを中心に赤から黒へグラデーションする独自のカラーリングが施されています。

6 MTは2〜5速をクロスレシオ化されたもの(先代と同一のギヤ比)。3速はダブルコーンシンクロ化しています。

ステンレス製ペダルプレートを標準装備しているため、操作はスムーズです。ちなみに今回も2ペダル仕様が用意されますが、先代までの CVTから6 ATに変わりました。

実際に乗ってみると、足回りはしなやかで粘る「いつものスイスポ流」が踏襲されていて嬉しくなります。またボディ剛性に関しても十分以上で、先代より30kgも軽量化されている(車両重量は970kg)のにどっしりと落ち着いた雰囲気です。

気になるエンジンは、従来のスイスポとは一線を画すものでした。これまでの自然吸気ユニットでは回せば回すほどトルクと快音が高まるバイク的なものでしたが、新型のターボユニットは3000rpmも回せば十分以上の力を出してくれます。

このエンジンを思う存分味わうならサーキットを考えたほうがいいかも、という次元なのです。スイスポも思えば立派になったものですね。

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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