長野県白馬に電気自動車が集合! 3日間にわたり一大イベントを開催【日本EVクラブ・第4回ジャパンEVラリー開催】

2014年から開催されている日本EVクラブの主催によるジャパンEVラリーが今年も9月2日〜4日の日程で開催されました。

第4回となる今年は、長野県白馬村がゴール地点となりました。2014年、2015年のジャパンEVラリーは今回と同じ白馬村がゴール。前回2016年は白馬村を経由して岐阜県高山市がゴールでしたので、今年は再び原点に戻った形となりました。

EVラリーは参加者日本中からそれぞれの思い思いの方法でゴールを目指すもので、とくにタイムなどを競うものではありません。日本中から62台のEV、PHV、120名の参加者が集まりました。

高性能のEVで一気にゴールした方、途中宿泊しながらゆっくり来られた方、キャンプ道具を積んできた方、いろいろな参加者がいらっしゃいました。もっとも遠くからの参加者は鹿児島県の屋久島からでした。

EVラリーはラリーだけでなく、さまざまなイベントが盛り込まれていることでも有名です。

ゴールした2日の午後には、「EVの可能性を拓く」というフォーラムが開催され、日本EVクラブ代表の舘内端氏による日本と世界のEV事情と今後の展望についての基調講演に続き、EVオーナートークが行われました。休憩をはさんで後半では、NHKエンタープライズ エグゼクティブプロデューサーで40万部の大ヒット本「里山資本主義」の著者でもある、井上恭介氏の特別講演「“マッチョな20世紀から”から“しなやかな21世紀”へー地域の可能性」も行われました。

 

2日夜には、懇親会となるビュッフェ・パーティが開催されました。このパーティでは参加者の表彰式やスペシャルゲストの松任谷正隆氏と舘内端氏のトークショーを始め、地元長野のバイオリン奏者である村上あゆ美さんによる“TSUNAMI VIOLIN”の演奏が行われました。“TSUNAMI VIOLIN”は東日本大震災で流された木材で作られたバイオリンで、世界のアーティスト1000人が演奏するプロジェクトが進行しています。

 

翌3日と翌々日の4日には白馬村が主催となる「EV&プラグインハイブリッド試乗会」、3日には子供用電動レーシングカートの「kids ERK組立教室」を開催。4日は舘内代表や白馬村村長、白馬EVクラブ会長などが参加した「白馬村をゼロエミッション観光村にしよう」と銘打ったフォーラムが開催されました。

 

(諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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