スバル「ヴィジヴ2コンセプト」自動運転でプラグインハイブリッド

2014年3月4日にスイスで開幕したジュネーブモーターショーにおいて、スバルは事前予告の通りに、次世代クロスオーバー・コンセプト「VIZIV(ヴィジヴ)を進化させた「」VIZIV 2 CONCEPT」を世界初公開しました。

前年のジュネーブモーターショーにて、ワールドプレミアを飾った「ヴィジヴ・コンセプト」はボクサーディーゼルと3モーターハイブリッドを組み合わせた2ドアクロスオーバーでしたが、ヴィジヴ2はフロントに跳ね上げドア、リヤにスライドドアを採用した4ドアとして使い勝手にも考慮したクロスオーバー・コンセプトとなっています。

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パワートレインは、1.6リッターのガソリン直噴ターボ、もちろん水平対向エンジンです。前1つ。後2つの3モーター・プラグインハイブリッドは、前年のヴィジヴから引き続き採用、磨き上げられた環境テクノロジーといえそうです。

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スタイリングでは、いまやスバルのファミリーフェイスとして馴染まれているフロントのヘキサゴングリルを挟むように、ボクサーエンジンの左右対称、低重心を想起させる大型のサークルランプが印象的なものとなっています。

リヤも、フロントのイメージを受け継ぐもので、テールゲートにヘキサゴンシェイプが採用されているのは次世代スバルのスタイリングを示唆しています。

スバルの安全装備といえば「ぶつからない」、「アイサイト」などと思い浮かぶところですが、このヴィジヴ2コンセプトでは、アイサイトの中心的なデバイスであるステレオカメラによる前方認識にプラスして、360°センシングを実現。さらに、アイサイトver.3で可能となったステアリングアシストなどを発展させることによってオートパイロット(自動運転)を実現しているというのもコンセプトカーらしいチャレンジです。

オートパイロットの実現というと、クルマの楽しみとは相反するものと思いがちですが、その中で、どのように「安心と愉しさ」というスバルのフィロソフィーを追求しているのか、気になるコンセプトカーといえそうです。

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●スバル VIZIV 2 主要諸元
全長:4435mm
全幅:1920mm
全高:1530mm
ホイールベース:2730mm
エンジン:1.6リッター水平対向直噴ターボ
トランスミッション:高トルク対応リニアトロニック(CVT)
モーター:埋め込み式永久磁石 (フロント×1 ・リヤ×2)
バッテリー:リチウムイオン電池
AWDシステム:リヤ独立モーター駆動タイプシンメトリカルAWDシステム
タイヤサイズ:245/45 ZR20
乗車定員:4名

 

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(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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