今度はPA11バイオレットでラリー3連戦！東大＋関自工大ラリープロジェクト始動

公開日 2012/06/25 17:03
更新日 2024/10/14 20:40
著者川崎BASE

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昨年、一昨年と学生たちの力でラリーモンテカルロ・ヒストリックに参戦し、完走したジョイントプログラムが今年も始動しました。

6/23、埼玉県鴻巣市の関東自動車工業大学校でキックオフミーティングが開催されました。昨年のメンバーは全てプロジェクトを卒業、すべて入れ替わったメンバーの初顔合わせです。今年は関自工大のメンバーが大幅に増員、総勢では30名程でしょうか

ミーティングではメンバーの自己紹介、過去のプロジェクトの報告（確認）の後、今年の目標についてと進みます。今年の学生リーダー都甲君の説明で過去の活動実績等報告を踏まえ、今年の活動方針の確認をします。

チームのテーマとしては昨年に引き続き「誰もやっていない事に挑戦する」

具体的内容としては、今年はモンテ参戦ではなく、“欧州でラリー3連戦に挑戦、全戦完走を目指す”との事。

1 Rally de Espana Historico ● 開催地：スペイン ● ドライバー：田嶋伸博
2 The 2013 poppy rally ● 開催地：ベルギー ● ドライバー：未定
3 Sanremo rally storico ● 開催地：イタリア ● ドライバー：国政久郎

時期は全て 2013年3月で、コドライバーは全戦学生の参加も検討されています。

今年制作するクルマはPA11バイオレット。昔の日産の車ですが、昔は走りを前面に押し出したCMを展開していた車で特にラリーで活躍した車ですね。エンジンは以前からL20Bエンジンを探していました。（https://clicccar.com/2012/02/29/118387）が、残念ながら現時点迄見つからなかった様子。このままなら、時間の制約が有るので元々乗っていたエンジン（2L未満クラスエンジンの模様）を使う事になりそうです。参戦はTE27との2台体制を予定しています。

ミーティングではその後もチーム名やロゴの決定、連絡方法の確認等進んでいきます。闊達に意見が出され…と、云う訳にはいきません。シャイ…と云うよりは「云わなくても決まるんじゃないの」的な微妙に他人事な空気です。決まったチーム名“Team SAMRAI”も未だ、ピンと来ていない様子です。

彼等を見ていると“DARUMA JAPAN”の面々にはもっと積極性を感じたなぁとも思いますが、面子が総入れ替えですからこれは当然なのでしょう。また、これは正規の実習ですから、OB,OGはノウハウをあえて引き継がない事としているそうです。

今年も彼らは各所のイベントに参加して経験値を稼ぎつつ、スポンサー活動や本番ラリー参加に向けた準備を行います。

参加を予定しているイベントは以下の通りです。
7月　PA11バイオレット車検取得
7月 27 ～ 29日モントレー2012 in渋川
8月 MEGAWEB フェスタ
10月モータースポーツジャパン
10月 12 ～ 24日 M.C.S.C ラリーハイランドマスターズ
10月 13日第二回リバイバルモータリング・ジャパン in 茂原
11月 3～6日ラリーニッポン
11月クラシックカーフェスタ／東京大学駒場祭
12月船積み

未定のドライバーオファーは草加教授の担当ですが、「確実に車をゴールに導いてくれて、速い人」だそうで、頭を悩まされている様子でした。コドラ育成も大変そうです。草加教授は現役で全日本ラリーに出場する「日本で一番速い教授」。コドラを拝命した学生は名実共に教授の直弟子です。

そんな彼らの活動と成長を今年も観測してみようと思います。

（川崎BASE）