電力不足に朗報?ホンダがバッテリーの残留電圧利用を計画

2012年4月に、ホンダがハイブリッドカー用ニッケル水素電池からレアアースを抽出する事業をはじめるというニュースがありましたが、続報として抽出したレアアースの再利用を2012年中に開始するという発表がありました。

  

さらに驚くのは、レアアースの抽出作業時に解体されるバッテリーのあるものを再利用する計画もあるといいます。

それは「電気」。

解体されるニッケル水素バッテリーの残留電圧を取り出し、回生電圧として解体作業などに利用することを検討しているそうです。電力不足を補えるだけのポテンシャルはないにしても、塵も積もれば山となるで、こうした再利用が自動車製造の環境負荷を軽くするのだとしたら、ホンダのチャレンジに期待が高まります。

 

■使用済みのハイブリッド車用ニッケル水素バッテリーから抽出したレアアースの再利用を2012年中に開始(本田技研工業)
http://www.honda.co.jp/news/2012/c120620d.html

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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