昨年7月に発売された2シータースポーツ、SLKに搭載されて話題になった、ルーフトップの濃淡をスイッチ一つで切り替えできる「マジック・スカイコントロール」がフルモデルチェンジした新型SLにも搭載されました。
スイッチ操作だけでガラスの透明度を変えることができる仕組みで、通常時は透明状態を選択することで、明るく開放的なキャビンを実現。夏場など太陽光線の熱が気になる場合はダークガラスにすることで熱線を80%カット、室温が10℃も下がるそうです。
この画期的な機構はまだ他のカーメーカーでは採用されていないようですが、長年の夢を具現化したような未来的装備と言えるのではないでしょうか。
せっかく車内に開放感を与えてくれるルーフガラスも、普段は暑くてシェードを閉めてしまいがちですが、このタイプなら実用的と言えます。かつて話題になった先進トイレの窓ガラスのように完全に遮光してしまう訳では無いので、外界の様子が見えるのが特徴。
そんな「マジック・スカイコントロール」についてもう少し調べてみました。
ベンツSLKに搭載されたマジック・スカイコントロールの機能を説明した動画が存在します。
[youtube width=”560″ height=”335″]http://www.youtube.com/watch?v=dK0rTUjjn_k
ガラスが濃いブルーから瞬時に透明に変化する様子が判ります。その仕掛けはどうやらガラスに挟み込んだクリスタルに電圧をかけることで色を変えているようです。
既存のガラスに練り込んだ調光素材の化学変化を利用して徐々に色を変えるサングラスとは仕組みが全く異なっていますね。
[youtube width=”560″ height=”335″]http://www.youtube.com/watch?v=JjaZi242Vic
メルセデスはこの技術を開発した企業とSLKの発売後1年間、他メーカーに供給しないという期間限定の独占契約を結んでいるそうです。
この技術が今後コストも含めて一般的になれば、目障りなサンバイザーを廃止できたり、プライバシーガラスをスイッチ一つで透明にして視認性を向上させたりと色々なアイデアが浮かんできそう。
普段から機能に徹底的に拘るメルセデスらしい装備の一つと言えそうです。
ちなみに新型メルセデスベンツ SLの国内納車は今年の6月頃から始まる模様。
■The new SL|メルセデス・ベンツ日本公式サイト
http://special.mercedes-benz.co.jp/SL-Class/
【写真・動画をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/?p=135961