軽油はレギュラーガソリンよりも高いって知ってますか?

クリーンディーゼルの登場で、がぜん軽油の経済性が注目を集めています。

ですが、本当に軽油は安い燃料なのでしょうか?

 

2月13日付けの全国でのリッターあたり小売価格を見てみると、たしかに軽油の価格は圧倒的にお安くなっています。

 

ハイオク:153.7円

レギュラー:142.9円

軽油:124.1円

(出典:石油情報センター

 

とはいえ、この小売価格には消費税と、ガソリンには揮発油税+地方揮発油税(53.8円)が、軽油には軽油引取税(32.1円)がかかっています。

 

これらの税金を引いた価格を見比べると意外な結果に。

ハイオク:92.6円

レギュラー:82.3円

軽油:87.6円

 

そう軽油はレギュラーガソリンよりも高価なのです。

なお、ここでの計算方法は、ガソリンは消費税を抜いてから揮発油税+地方揮発油税を、軽油からは軽油引取税を引いてから消費税を抜くという単純なもの。

 

もちろん卸価格でも軽油はレギュラーガソリンよりも高値。

石油情報センターによる2011年12月の全国平均の卸価格はレギュラーガソリンが124.7円(内ガソリン税53.8円)で、軽油は72.5円。ガソリン税を抜いたレギュラーガソリンの卸価格は70.9円となります。

 

税抜で考えると、軽油は高価な燃料だったのです。

 

(山本晋也)

 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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