EVミニバン誕生の予感~日産が商用EVを郵便事業でテスト開始~

 

ニューヨークの次期タクシー車両として選定されたというニュースが流れたのも記憶にあたらしい日産の小型商用車「NV200」が、さらなるチャレンジをはじめると発表されました。

 

それが『日産自動車、「NV200」をベースとした電気自動車の実証運行をグローバルに開始』というもので、まずは郵便事業向けに一台のEV仕様が作られ、この7月から運用がはじまるとか。

 

そういえば、ニューヨーク・タクシーでも将来的にはEVも睨んでいるという話がありましたが、このNV200の電気自動車仕様が、グローバル展開されていくことは間違いないようです。

 

今回は商用車としての位置づけですから、一般ユーザーとは関係ないように思ってしまうかもしれませんが、ガソリンエンジンのNV200バネットには7人乗りのワゴン(乗用)バージョンもあります。

 

バッテリー搭載によるキャビンスペースへの影響、フル積載における航続距離の確保……。商用車としての要求は、ミニバンにとっても重要なポイントとなってくるわけで、世界各地で行なうというNV200EV仕様の実証運行は貴重な経験となること間違いなし。

 

つまり、NV200のEV仕様は、商用EVとしてのチャレンジだけでなく、ミニバンのEV化につながる存在でもあります。

 

この実証運行によって、どのような知見が得られるのか。

楽しみに待ちましょう。

 

(山本晋也)

 

 

 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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