2月18日に2世代目の正式発表を終えていたメルセデスベンツの新型CLS。
デリバリーが6月からということもあり、ようやく試乗することができました。
新型は先代の流れを汲んだスタイリッシュな4ドアクーペデザインを踏襲していますが、スポーツモデルのSLSに似たフロントマスクを採用して、よりスポーティなテイストを向上。インテリアも木目パネルをふんだんに使って、ゴージャスな雰囲気を増しています。
そして注目すべきは走りとエコ性能の進化。エンジンが日本には初めて導入される3.5リットルの直噴V6となり、先代に対して最高出力を36PS、最大トルクを20Nmアップさせながらも燃費を大幅に向上させています。
実際に走らせてみても新開発の直噴V6が力強くキレイに吹け上がってくれるので、ベースモデルのCLS350でも爽快な走りが楽しめます。排気音が少し大きくなった気がしますが、ベンツとしては珍しく心地よいサウンドに仕上がっています。
新型CLSからは燃費の向上にも貢献する電動パワーステアリングが採用されていますが、さすがはベンツだけあって違和感はまるでなく、ハンドリングもスムーズです。さすがに960万円の超高級車だけはありますが、アイドリングストップ機能も付いていて信号待ちでは頻繁にエンジンが停止してくれるので、10・15モード燃費も12.4㎞/Lと良好。
私が試乗したのはAMGスポーツパッケージ付きでエアサスが装着されていたので、285/30R19という大径のリヤタイヤを履いているにもかかわらず、乗り心地もベンツらしい、しなやかなものでした。
新型CLSは先代でも好評だったスタイリングを磨きあげながらも、新開発の直噴エンジンやアイドリングストップ機構などにより、エコな性能を高めているのが魅力です。
(岡島裕二)