NYショーで新型インプレッサが発表されます!【ニューヨークオートショー2011】

 スバルは4月20~5月1日に開催される、ニューヨーク国際自動車ショーで、新型インプレッサを発表するとのことです。ボディタイプは4ドアセダンと5ドア。AWDとしてはトップレベルの燃費性能の、広く快適性を追求した室内空間が実現されているといいます。

新型インプレッサ4ドアモデル(北米仕様)

現行型インプレッサ4ドア(WRX仕様・フェンダーが大きいモデル)

 

 この発表に合わせて、セダンのサイドビューが公開されました。ここでは現在の日本仕様セダンWRXと比較してみましょう。(写真を見やすくするため現行モデルは反転して、同じ方向としてあります)残念ながら、カメラのアイポイントがかなり違うのとフェンダーの大きなWRX系のため、直接的な比較はできず、かなり憶測になってしまう部分はご了承ください。それとサイズが公表されていないので、現状キープ程度として考えてみます。あまり変わっていないように見えますよね。

 最大の特徴は、現行モデルが6ライト(リアドア後方のCピラー部分に窓を持つ形状)だったのをやめた点です。インプレッサは初代から後方視界のよさをセールスポイントとしてきていて、初代セダンでは非常に細いピラーを持っていました。その狙いを継承し、現行型セダンでも6ライトとしていたのですが、新型はCピラーを細くする方向を採用したようです。ただ、かなり傾斜が強くなっています。またAピラーもボンネットの付け根を前進させ、さらにルーフ先端を後退させているようです。これは空力を意識していることがわかりますが、それと同時に寸法上の室内長も長くなるのかもしれません。

 もしもルーフ高に大きな変更がないのならば、ハンドルの位置関係からすると、ドライバーはルーフがちょっと手前に迫ってきたように感じるかもしれません。ただ、サイドウィンドウのサイズが小さくなって見えることから、ボンネットやトランクの高さを全体的にあげて構成していることも考えられますので、そうなればルーフ面積をあまりいじらずに=室内空間を大幅に拡大する方向で、このカタチにできるのかもしれません。

 またCピラーを見るかぎり、フラットな造形を大切にしていますし、後方視界をしっかりしたいという意識もあるでしょう。さらに5ドアのユーティリティを考えるとリアセクリョンを大きく絞ってはいないはずです。そうなると、日本車のなかではサイズのわりに幅広いリアシート(シート幅と、左右の頭上空間)を確保しているとはいえそうです。後方の頭上空間はちょっと狭そうですけどね。

 

 そして注目してほしいのは、フロントの拡大写真です。ヘッドライトの下に勢いのいいラインを確認することができます。このラインは、その先に何かがあることを示しています。これは、アウディやランサーのようにグリルが大きくなることを意味しているのでしょうか? いずれにしても、プレスデーの4月20日には明らかになります。ちょっと興味津々ですね。

(MATSUNAGA, Hironobu)