新型SUVが一皮むけたワケ 彩川ひなの×トヨタ・ハリアー【注目モデルでドライブデート!? Vol.36】

■星空が見たい

彩川ひなの
「次のドライブは、いつかなぁ?」

「次はいつ会えるの? またドライブに行こうよ。」

新型ハリアーでのドライブは、よっぽど楽しかったらしい。帰り道で、彼女は楽しそうに次のデートのプランを立て始めた。

彩川ひなの 彩川ひなの 彩川ひなの

「今回、来られなかったから、次は絶対、海、だね。夜景を見に行くのもいいね。」

彼女の口から次のドライブの目的地が次々と出てくるのは、ハリアーを気に入っていることの何よりの証だろう。

彩川ひなの
「次は、海だよ」

ところで夜景と言えば、ハリアーには大きなガラスルーフがオプション設定されている。固定式だけど、開閉機構を組み込まないことでガラスの横幅が広くしたのが特徴。だから都会のナイトドライブでは頭上の夜景がよく見えるのが、ドライブデートの時にはうれしい。

さらに、そのガラスルーフに組み込まれている凝った仕掛けが面白い。液晶を活用した調光機能で、スイッチを押すだけで瞬時にガラスが透明からすりガラス状(調光状態)へと切り替わるのだ。その仕掛けは音声認識とも連動していて、すりガラス状の時に音声認識で「星空を見せて」といえば、透明になるようなコマンドが隠されている。

ハリアーインパネ ハリアー

■ハリアーのよさ

ハリアー
ハリアー、ラブ!?

「そういえば、静かじゃないこのクルマ?」

そんな彼女の気付きは気のせいではなく、事実だ。なぜならハイブリッドカーだからだ。ハイブリッドカーは走行中もエンジンを止めるので、その音がしないことは市街地でこそ、これまでのガソリン車とは次元の異なる静粛性を生み出す。彼女にとってはじめてのハイブリッドカーだから、驚くのも無理はない。

エンジン
2.5リッター4気筒
インパネ
EVモードも備える

でも、それだけじゃない。新型ハリアーはキャビンを囲むように、そしてエンジンルーム周辺やタイヤの周り、荷室フロアにも吸音材や遮音材を入念に貼るなどの対策をしてクラスを超えた静粛性を作り込んでいる。

たとえば荷室床のボードを跳ね上げると、その裏にまで吸音材が貼ってあることに驚く。そんなクルマはこれまで見た記憶がないが、そこまで徹底した対策が効いているのだ。静かさはかなりのレベルにある。

彩川ひなの
「ハリアー、研究します」

そのうえ思うのは、乗り心地が抜群にいいことだ。車体の上下動を抑えて乗員が揺さぶられるのを防ぐサスペンションなど、トヨタはここ1年ほどで良好な乗り心地の作り方がさらに巧みになった。

この乗り心地のよさは、彼女もきっと気が付いていることだろう。

ハリアー
ハンサムSUV は、目が命

エレガントなデザイン。ラグジュアリーなインテリア。そして優れた静粛性と良好な乗り心地によるハイレベルな快適性。こうして新型ハリアーに接していると、トヨタはボクらが「いいクルマ」として感じる心惹かれる要素を巧みに突いてきたなと思う。トヨタ恐るべしだ。

荷室
必要十分なラゲッジスペース

トヨタは昨今、これまでのような八方美人をやめ、「そのクルマを買う人が気にするポイントは伸ばし、そうでない部分は割り切る」というメリハリをつけたクルマ作りへと舵を切った。

たとえば新型ハリアーでいえば前者はデザインや室内の上質感そして快適性、後者は荷室容量(先代や兄弟となるRAV4より狭い)などだ。だけど、それによって個々のクルマの魅力はますます高まったように思えるのは、きっと気のせいではないだろう。

(おしまい)

彩川ひなの
こんな笑顔でお願いされたら……

(文:工藤貴宏/今回の“彼女”:彩川ひなの/ヘア&メイク:宮本博子/写真:ダン・アオキ)

この記事の著者

ダン・アオキ 近影

ダン・アオキ

15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。
諸行無常の響きあり。主に「女性と車」をテーマにした写真を手がけ、『clicccar』では「注目モデルでドライブデート」の撮影をさせていただいております。感謝。
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