コロナ収束後に楽しもう!  乗って楽しく100万円台で買える、コスパ最高のクルマ

■貴重なスポーツモデルやMT設定車をチェック

運転を楽しみたいクルマ好きの中には、一度はスポーツカーなどの「ドライバーが操ることを楽しめる」クルマに乗ってみたい人も多いはず。でも、最近はスポーツモデルのラインアップはそもそも少なく、あっても価格が高い傾向にあります。

しかし、運転が楽しめて手頃な価格で購入できるクルマがゼロになったわけではありません。コンパクトカーや軽自動車などの中には、数こそ少ないですが100万円台で購入できて、ドライビングプレジャーが満喫できるモデルもあります。

ここでは、そんな運転が楽しくて、コスパが最高のクルマを紹介します。

新型コロナ禍の影響で、クルマ好きにはドライブを楽しめない状況が続いていると思います。でも、「収束後には思いっきり運転を楽しみたい!」という方はぜひチェックしてみて下さい。

●スズキ・アルトワークス

専用チューンのターボエンジンなどでスポーティな走りが魅力の、スズキが誇る5ドアハッチバック軽自動車です。

乗って楽しい100万円台のクルマ
スズキ・アルトワークス

1987年代に発売された初代モデルから、ハイパワーなターボエンジンと軽量なボディが多くのクルマ好きを虜にした伝統のモデルで、ベースは大衆仕様の「アルト」。一旦は生産終了となりましたが、2015年に復活を遂げました。

現行モデルでは、水冷直列3気筒インタークーラーターボのR06A型エンジンを搭載。最高出力は64ps/6000rpm・最大トルクは10.2kgf-m/3000rpmを発揮します。

ラインアップには、軽快なシフトフィールが楽しめる専用開発のショートストローク5速MT(マニュアル・トランスミッション)仕様車を用意。

乗って楽しい100万円台のクルマ
アルトワークス5速MT仕様のインテリア

また、パドルシフトも装備する専用チューニングの5速オートギヤシフト(5AGS)仕様車もあり、スポーティな走りを楽しむ際にダイレクトな加速感が楽しめます。

いずれの仕様も、専用チューンのサスペンションなどで足まわりも強化。ステアリング操作に対して高い応答性などが得られるのも魅力です。

乗って楽しい100万円台のクルマ
アルトワークス5AGS仕様のインテリア

このモデルは軽さも特徴で、車両重量は2WDの5MT車で670kg。最も重い4WD車の5AGS仕様でも740kgです。同じく軽自動車のスポーツモデル、ホンダ・S660で最も軽いグレード6MT車でも車両重量は830kgですから、アルトワークスがいかに軽量なのか分かるでしょう。

しかも、車両価格(税込)は153万7800円~168万6300円。S660の価格(税込)が203万1700円~304万2600円ですから、アルトワークスの方が断然安く購入できるのです。2WD(FF)車と4WD車が設定されています。

●トヨタ・ヤリス(MT仕様車)

ヴィッツから車名を変更した「ヤリス」。

乗って楽しい100万円台のクルマ
トヨタ・ヤリス

このモデルには、ラリーなどモータスポーツでの使用を前提にした高性能グレードのGRヤリス(2020年9月発売予定)がありますが、価格は396万円以上とかなり高価。GRヤリスには272psの専用チューンエンジンや電子制御多板クラッチ、LSDなどの専用チューンが施されていますので、当然ですけどね。

一方、ベースモデルのヤリスですが、こちらは大衆車ではありますが、1.5Lガソリン車の2WD仕様には6速トランスミッションを採用したMT(マニュアル・トランスミッション)車の設定があります。

搭載するエンジンは1490cc・直列3気筒で、最高出力120ps/6600rpm・最大トルクは14.8kgf-m/4800~5200rpm。GRヤリスほどのパワーはありませんが、MTを駆使することで、思い切りパワーを使える感覚を味わえるのはむしろこちらかもしれません。

価格(税込)も1.5LのMT仕様で154万3000円~と、GRヤリスと比べるとかなり格安。コスパがよく、運転も楽しめるという意味では、MT仕様のヤリスはむしろ“あり”だと思います。

●マツダ・MAZDA 2(MT仕様車)

デミオから車名が変わった「MAZDA 2」にもヤリスと同様にMT仕様車があります。

乗って楽しい100万円台のクルマ
マツダ・MAZDA 2

1.5Lガソリンエンジンの「SKYACTIVG-G 1.5」搭載車、1.5Lディーゼルエンジンの「SKYACTIVG-D 1.5」搭載車のほとんどのグレードに6速トランスミッション仕様が設定されているのです(いずれも特別仕様車White Comfortを除く)。

しかも、車両重量はガソリン車で1060~1070kg、ディーゼル車でも1150kgと軽量。コンパクトカーならではの軽さと、MT操作による自在に操る感覚を味わえるという意味では、こちらも注目のクルマです。

ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクやブレーキによる車体の姿勢変化を制御するGCVプラス(G-ベクタリング コントロール プラス)なども採用。ドライバーの操作に対する車両の応答がよりリニアとなり、クルマとの一体感が味わえるのも魅力です。

価格(税込)は157万3000円~です。

●ルノー・トィンゴS

次は輸入車。ルノーのコンパクトカー「トィンゴ」のベーシック・グレードとして2020年2月に追加された「トゥインゴS」は、MT車のみの設定です。

乗って楽しい100万円台のクルマ
ルノー・トィンゴS

エンジンは、1.0L直列3気筒自然吸気で最高出力は73ps。さほどパワーはありませんが、950kgという軽い車体と5速トランスミッション、リヤエンジン・リヤドライブ(後輪駆動)などで、思いのままのドライビングが楽しめるモデルです。

また、スマートフォンのミラーリング機能により7インチタッチスクリーンでスマートフォン内の各種機能にアクセスできたり、SiriやGoogleアシスタントを利用した音声での操作も可能なマルチメディア「EASY LINK(イージーリンク)」を搭載。ほかにも、クルーズコントロールやオートライトなど、なかなか充実の装備を誇ります。

価格(税込)は179万円です。

(文:平塚直樹/写真:トヨタ自動車、スズキ、マツダ、ルノージャポン)

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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