■今後はルノーとの協力関係を強化。多くのコンポーネントを共有へ
日産は5月28日にも新たなロードマップおよび中期経営計画見直しに関する報告をすると噂されていますが、ロイターによると「28億USドル(約3千億円)のコスト削減」を発表する可能性があるといいます。
これまでのレポートでは、ダットサンの撤廃とインフィニティのラインアップ縮小など、欧州を中心として大幅な削減が行われ、今後は、日本・北米・中国の3カ国の市場の強化へシフトされると伝えられています。
恐らく数千人規模の人員削減がなされ、スペイン・バルセロナの同社工場は閉鎖される可能性もあるといいます。
また2021年以降はクロスオーバーや商用車に焦点を合わせるために欧州でのオペレーションを刷新、今後はルノーに大きく依存し、多くのコンポーネントを共有するとみられます。
一方、コスト削減の取り組みの一環としては、ルノーと新たな協力関係を結ぶと伝えられ、ルノーから発売される新型ハイブリッド、EVクロスオーバーの開発を日産が任されることもありそうです。
そして今回もっとも衝撃的なニュースは、これまで噂されていた「フェアレディZ」と「GT-R」次期型の開発に影響する可能性もあることです。
同社の主力SUVである「キャシュカイ」「ジューク」「ローグ」の開発を優先するとみられ、スポーツモデルは後回しになることも予想されます。
GT-Rは電動化などが噂され、フェアレディZはレトロスタイルが予想されるなど、次期型に関する期待が高まっていただけに事実なら残念ですが、新型コロナウィルスのパンデミックが収束し、業績が回復するのを祈るのみです。
(APOLLO)