■10年ぶりのフルモデルチェンジ。カリナンとアーキテクチャ共有でクーペ風スタイルに
ロールス・ロイスの高級4ドアセダン「ゴースト」の次世代型プロトタイプを、これまでで最もカモフラージュが薄い状態でカメラが捉えました。
同社は先日、ゴースト現行モデルが2019年内に生産終了すると発表しており、この次世代型へバトンタッチされることになります。
「ロールスロイス200EX」として2009年4月の上海モーターショーで初公開したゴーストは、6.6リットルV型12気筒ガソリンターボエンジンを搭載。「ベイビー ファントム」として同社史上でも人気の高いモデルとして君臨しています。また「ブラックバッジ」の設定により、若い顧客へアピールするなど、その存在感は抜群です。
キャリアカーで輸送中を捉えた市販型プロトタイプは、これまで隠されていたフロントバンパーのエアインテークが初めて露出、バンパーを囲うようにスポーティなデザインへ刷新されていることがわかります。またヘッドライトのアウトライン、内部ユニットも再設計される可能性が高いほか、リアエンドでは新デザインのテールライトの一部も見えています。
次世代型ではSUV「カリナン」と同じアルミニウム集約型アーキテクチャ、「Architecture of Luxury」プラットフォームにを採用し、ボディの剛性や洗練性を改善。Bピラーからトランクリッドへ続くラインはクーペ風のシルエットとなり、若返りが図られるようです。
キャビン内では、デジタルクラスタ、より大型のインフォテインメントスクリーンやヘッドアップディスプレイ、最新のアクティブセーフティシステムが搭載されるはずです。
パワートレインは、BMW「M760i」に搭載されている6.6リットルV型12気筒ツインターボエンジンが最有力とされ、最高出力は585psを発揮、8速ATと組み合わされます。また遅れてプラグインハイブリッドの設定も予想されるほか、全輪駆動システムがオプションで設定される可能性があるようです。
第二世代ゴーストは、2021年モデルとして、2020年内のデビューが濃厚です。
(APOLLO)