海外メディア各誌が伝えるところによると、どうやらトヨタは86の兄弟車の開発を準備しているようです。86開発担当の多田チーフエンジニアが「ボクサーエンジンを搭載したミッドサイズのスポーツカーである86をベースに下位モデルと上位モデルをラインアップに加えたい」と語ったとしており、そのうちの1台は「スープラ後継車のような位置づけになる」のだとか。
スープラと言えば、2002年7月に生産を終えていますが、実はトヨタは2006年に期限が切れた商標を昨年7月に再登録しており、豊田章男社長自身も「近い将来、次期スープラの開発に着手したい」とメディア取材で語っているようなので、復活する事は間違い無さそうです。
但し、4月に発売されるトヨタ86の売れ行き次第という側面もあるようで、順調に受注が伸びるようであれば引き続き第2段として2015年までに3代目スープラを復活させる腹積もりのよう。
エクステリア・デザインは2007年のデトロイトショーに登場した『FT-HSコンセプト』がベースになるようですが、このクルマはその特徴有るフロントマスクからも判るように、そもそもトヨタ86の原形モデルとして既に使われており、今後デザイナーがスープラとしてどのように料理するのかが注目されます。
パワートレインはV6の3.5L級HVで400ps以上を発生するらしく、今後HV化されるであろう次期GT-Rともども注目されます。もし次回もスバルとの共同開発だとすれば。その方向性は恐らくGT-Rとは全く異なり、LFA同様、NAエンジンで走りを楽しむハンドリングマシンに仕立て上げられるものと思われます。
「HV」を武器に復活する可能性が出てきた「スープラ」、更には86の弟分の存在。スポーツカー路線を鮮明に打ち出したトヨタの新ラインアップ戦略から今後も目が離せません。
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(Avanti Yasunori )
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