■「e-SKYACTIV」を搭載して欧州で先行予約受付スタート!
東京モーターショー2019で、マツダ初の量産EVがついにお披露目となりました。その名は、「MX-30(エムエックス サーティー)」です。
丸山社長はプレスカンファレンスで、「マツダは2030年時点で、生産するすべての車両に電動化技術『e-SKYACTIV(イー・スカイアクティブ)』を搭載する」と宣言しました。
マツダは、地域によって異なるエネルギー事情・発電構成・ユーザーニーズに応えるべく、マルチソリューションを展開していく計画です。今回のMX-30は、そのマルチソリューションの選択肢の一つというわけです。
今回明らかになったデザインを見てみると、これまでのデザインテーマ「魂動(こどう)」とは少しテイストが異なるのがわかります。これは、人の手が生み出す美しい造形とこだわりのつくり込みを基礎としながら、将来に向けた価値観の変化や、新しいライフスタイルに寄り添うことを目指した「ヒューマン モダン」がコンセプトになっているそうです。
インテリアもユニークです。センターコンソールはまるで宙に浮いているかのような造形が施されており、その基部には環境に配慮した素材として自然由来のコルクが用いられています。
そしてMX-30で見逃せないのが、観音開き式を採用したドアです。マツダでは「フリースタイルドア」と呼んでいますが、2003年登場のRX-8以来の採用となります。このフリースタイルドアのおかげで、デザインと居住性の両立が実現できたといいます。
もちろん走りにこだわるマツダですから、EVとなるMX-30でも人馬一体感が追求されているのはいうまでもありません。きっと、「走りが楽しいEV」を実現してくれているはずです。
ちなみに、マツダが今後展開していこうとするパワートレーンの中には、「ロータリーエンジン・レンジエクステンダー」の文字がありました。これはロータリーエンジンを発電機として用いるEVのことです。MX-30の日本発売と、ロータリーエンジンの復活を楽しみに待ちましょう!
(長野達郎)