■市販化の準備を進めていると発表された「ハスラーコンセプト」に注目
プレスカンファレンスのトップを飾ったスズキで鈴木俊宏社長は、2020年に100周年を迎える同社は、織機の製造からスタートし、この100年で、世界で四輪車、二輪車、船外機が愛されてきたことを感謝すると共に、スズキが得意とする小さなクルマを作り続けると決意表明を述べました。
今回のテーマは、「WAKU WAKU SWITCH for EVERYONE つくろう、あなたのワクワクで、みんなのワクワクを。」で、そのタイトルどおりのパーソナルコンパクトPHEVの「WAKUスポ(ワクスポ)」をワールドプレミア。Aセグメントのコンパクトクーペからワゴンにスイッチひとつで変身すると、会場からは大きな歓声が上がりました。
さらに、文字どおり、動く「離れ(はなれ)」を提案するモバイルルーム自動運転車の「HANARE」、次期ハスラーである「ハスラーコンセプト」も披露。ステージにはハスラーコンセプト「アーバンアウトドアスタイル」が展示されていますが、ブース内にもハスラーコンセプトが飾られていますので、どちらも要チェックです。
そのほか、災害時の支援や子どものおむつ替え、授乳などに使えるコンビとのコラボモデルである「エブリイどこでもベビールームwith コンビ」もブース内に展示されています。
●生活支援モビリティのコンセプトモデルを参考出品
また、プレスカンファレンスで鈴木社長の後を付いて走行した自律走行のパートナーロボットも参考出品。「MITRA(ミトラ)」は、自動追従機能を備え、ユーザーをセンサーで認識し、歩くスピードに合わせて自動追従します。子育て世代から高齢者まで、買い物や散歩の際に荷物を運搬するなど、幅広い使用を想定。上部にモニターを設置することで、遠くにいる家族を映し出すライブビデオコール機能などの搭載されています。
さらに、「KUPO(クーポ)」は、用途に合わせて変形する、電動車いすと歩行補助車の機能を備えたコンセプトモデル。歩行時は歩行補助車の形状で手押し、操作を電動アシストし、少ない力で安心して歩行できる「プッシュモード」と、移動時には電動車いすの形状に変形する「ドライブモード」を選択可能。買い物の時には、ショッピングカートとして、出かける際には電動車いすとして、用途に合わせた使用が想定されているそうです。
(文/写真 塚田勝弘)