●LEXUSが1997年以来となるシーズン5連勝を達成
大分県はオートポリスにて開催されたスーパーGT第6戦。8日(土)に行われた予選に続き、9日には決勝が行われました。
この週末は日本近海に2つの台風が接近し天候不順も危ぶまれましたが、2日間で述べ27,300人以上のモータースポーツファンが見守る中、予定通り14時30分のパレードランから決勝レースがスタートしました。
ところがそのオープニングラップ、ディフェンディングチャンピオンの#1 RAYBRIG NSX-GT 山本 尚貴選手が第3セクターの上りセクションで単独クラッシュ。これによってセーフティカー(SC)が導入されます。
SCランの解除後、上位陣では#8 ARTA NSX-GT 伊沢 拓也選手のペースが上がらず、16周終了までに後続スタートの#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R ヤン・マーデンボロー選手、#36 au TOM’S LC500 中嶋 一貴選手、そして#39 DENSO KOBELCO SARD LC500 ヘイキ・コバライネン選手に次々とパスされてしまいます。
そのまま上位陣の大きな変動なくレースも1/3を過ぎようとする頃、1コーナー方面では雨が降り出します。すると30周目に5番手まで順位を上げてきた#37 KeePer TOM’S LC500 ニック・キャシディ選手がピットイン。ルーティンピットを消化します。
その後雨はコース全体に降り始め、34周目から35周目にかけて#17 KEIHIN NSX-GT 塚越 広大選手、39号車、36号車、#38 ZENT CERUMO LC500 立川 祐路選手らがピットイン。ここで各チームのタイヤ戦略が大きく分かれます。
36周目には2度目のSCが導入されると、日産の3台、24号車、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 平手 晃平選手、そして#23 MOTUL AUTECH GT-R ロニー・クインタレッリ選手はピットに入れず、SC解除後の40周目にピットインしますがこの時点で勝負権を失ってしまいます。
また、ルーティンピットでスリックタイヤを選択したチームは想定以上の雨量に苦しみ、ペースがまったく上げられない走行を強いられます。
ここでウェットタイヤを選択した39号車・中山 雄一選手がトップに浮上します。今シーズンGT500ルーキーの中山選手でしたが、昨年までGT300クラスでRC-F GT3とブリヂストンタイヤの組み合わせで走っていた経験を活かし、その後は1度もトップの座を譲ることなくGT500初優勝。チームとしては2018シーズン第4戦のタイラウンド以来となる優勝を飾りました。
この勝利でLC500は、1997年以来となる1シーズン5連勝、そして今大会ではGT300でもRC-F GT3が優勝してLEXUS祭りの週末となりました。
2位には2ピットでレインタイヤに履き替えた17号車が、そして雨の中スリックタイヤで走行を続けた37号車・平川 亮選手が、終盤乾き始めた路面に助けられ、ファイナルラップで僚友LC500を3台オーバーテイクし3位を獲得しました。
ここまでポイントリーダーの#6 WAKO’S 4CR LC500は6位入賞し5ポイントを獲得。3位に入った37号車は11ポイントを獲得しポイント差を10ポイントとしました。また今回の優勝で39号車は20ポイントを獲得し、トップの6号車と20ポイント差の3位にランクアップしてきました。
今シーズンのスーパーGTも残すところあと2戦。はたして今シーズンはどんな結末が待っているのでしょう。そんなシリーズチャンピオンを占う第7戦は2週間後の9月21、22日に東北宮城のスポーツランドSUGOにて開催されます。
(H@ty)
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