自動オープン&予約ロックが可能で便利度アップのスライドドア! 運転席もロングスライド化で後席への移動がスムーズ【新型ダイハツ・タント試乗記】

■タント自慢のミラクルオープンドアが軽初の機能を盛り込んでさらに進化!

ダイハツ・タントの特徴といえば、助手席ピラーレス(正確には、ピラーインドア)の「ミラクルオープンドア」が思い浮かびます。2代目で初採用されたのですが、4代目となる新型では、さらに進化を遂げています。

ダイハツ・タント
新型ダイハツ・タントのウリは、ミラクルオープンドア&運転席の超ロングスライド

軽初の「助手席イージークローザー」は、軽く閉めるだけで半ドアから安全に全閉する機能。こちらも軽初の「パワースライドドア ウェルカムオープン」機能は、降車時に予約すれば車両に近づくだけでドアが自動的にオープンする便利な機能です。

パワースライドドアは、完全に閉まるまで待つ時間がもどかしく感じることもありますが、ドアハンドルのセンサー操作で施錠予約ができる機能として軽初の「パワースライドドア タッチ&ゴーロック機能」も用意されました。

新型ダイハツ・タントのミラクルオープンドア
新型ダイハツ・タントのミラクルオープンドア。助手席を前までスライドした状態

なお、後席左側のパワースライドドア(ワンタッチオープン機能/ウェルカムオープン機能/タッチ&ゴーロック機能付き)は、「X」系、「カスタムRS」、「カスタムX」、「ウェルカムターンシート」系と「スローパーX」に標準装備されています。

また、右側のパワースライドドア(両側にパワースライドドアを装備)は、「X」系にオプション、「カスタムRX」と「カスタムX」に標準となっています。

新型ダイハツ・タントの運転席ドア
新型ダイハツ・タントの運転席ドアは3段階式で90度近くまで開く。乗り降りしやすい

助手席ドアは90度近くまで大きく開きます。また、写真の運転席ドアも90度近くまで開きます。3段階のストッパーが備わっているのですが、強風が吹いても安全なように、最後まで開く1段階は少し力がいる設計になっています。

●運転席は540mmもスライド可能になって後席への移動もスムーズに

乗降性とシートアレンジでの大きな進化は、助手席の380mmスライドに加えて、運転席もロングスライドするようになったこと。なんと、540mmもの調整幅があります。

新型ダイハツ・タントの新型ダイハツ・タントの運転席超ロングスライド
運転席を後端部までロングスライドさせた状態。後席への移動がスムーズに行える

運転席から後席の荷物を取る時、子どものお世話をする時、そして狭い駐車場で助手席側から降りなくてはならない時など、様々な場面で使えそうです。

新型ダイハツ・タントのインパネ右側スイッチ類
新型ダイハツ・タントの運転席超ロングスライドの解除スイッチは、インパネ右側に配置される
ダイハツ新型タントの運転席背面
運転席の後ろ側にも、超ロングスライドの解除スイッチ(左)とスライドレバー(右)が備わる

もちろん、これは停車時に使用するアレンジです。そのため、インパネのスイッチを押してからシート下のスライドレバーを操作するか、運転席シートバックのスイッチを押してから出ないと、運転席をロングスライドさせることはできない仕様となっています。

(文/塚田勝弘 写真/長野達郎)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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